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side mtk
彼女の触れるだけのキスのあと、僕はわざと物足りなさそうに眉をひそめる。
「……これだけ? ずいぶん焦らした割には、控えめだね」
耳元で囁いて、わざと彼女の首筋に唇を滑らせる。
びくっと体を震わせた彼女を見て、さらに悪戯心がうずく。
「みおちゃんが“ちゃんと欲しいです”って言ったら、考えてあげる」
sime mio
「みおちゃんが“ちゃんと欲しいです”って言ったら、考えてあげる」
耳元で落とされた声に、心臓が跳ね上がる。
ぜんぶ見透かされてる。
彼の唇が、昨日つけられた跡をためすように吸い上げた。
「ひぁっ……」
声が勝手にこぼれてしまう。
もうむり。限界。
胸の奥で押し殺してきた思いが溢れて、彼の胸に顔を埋めたまま、震える声で言葉が出る。
「……もときさんがっ……ほしいです……」
自分でも驚くくらい正直に。
言った瞬間、羞恥で全身が熱を帯びる。
side mtk
彼女の言葉が耳に届いた瞬間、胸の奥で何かが強く揺さぶられた。
——やっと、聞けた。
その震える声を裏切らないように、僕は彼女を強く抱き寄せる。
「……みおちゃんに、ぜんぶあげる」
顎をそっと持ち上げ、逃がさないよう後頭部に手を添えて深く口付けた。
かすかに震えながらも、彼女は素直に受け入れてくる。
「……っ、あぁ」
唇を離すと、瞳に涙がにじんでいた。
それすら愛しくて、胸の奥が熱で満たされていく。
「…みおちゃん、すき」
耳元で囁きながら、頬を指でなぞる。
「わたしも…すきです」
真っ直ぐな視線がぶつかる。
彼女の手を握り、指を絡める。
そのままベッドに押し倒し、もう一度深く口づけた。
首筋から鎖骨へと唇を滑らせると、
「んっ…あっ…」
甘い声がこぼれる。もっと聞きたい。もっと欲しい。
片手を外して、ワンピースの上から胸に触れる。
形を確かめるように撫でると——布の感触越しに、下着がないと気づいた。
「ノーブラなの?……めっちゃえっちじゃん」
耳元で囁き、そのまま耳たぶを軽く噛む。
「ひぁっ!んっ…」
敏感に跳ねる反応に、愛しさと熱がさらに膨れ上がる。
もっと確かめたくて、耳たぶを甘噛みし、耳の縁を舐めた。
「かわいっ、耳弱いんだ」
わざと意地悪く囁くと、彼女は顔を逸らして小さく震える。
恥ずかしがりながらも抵抗しない、その素直さがたまらなく可愛い。
ちらりと視線を落とせば、乱れたワンピースの裾から白い太ももがのぞいている。
「ぬいじゃおっか……」
彼女が返事をする前に、裾を持ち上げて脱がせる。
抵抗はなく、背中をそっと浮かせる仕草に胸が高鳴る。
半身を起こした僕が見下ろす形になり、彼女は胸を腕で隠すようにして俯いた。
「だーめ、みせて?」
そっと腕を外す。
「はずかしい…ですっ」
震える声でそう言いながらも、僕を拒むことはない。
「僕以外、見てないから。……全部、見せて」
耳元に囁き、胸に口づけを落とす。舌でやさしく弧を描き、もう片方は掌で包み込む。
「あっ……んっ…」
途切れがちな甘い声が僕の理性を削る。
でも、今日は焦らさない。でろでろに甘やかすって決めたから。
彼女の細い腕が僕の背中に回り、ぎゅっと縋ってくる。
「……もときさん…す、きっ」
「ほんとかわいいね、みおちゃん」
熱を帯びた吐息が漏れる。
かわいすぎて、胸の奥から強烈な独占欲がこみあげてくる。
——こんな姿、他の男に絶対に見せたくない。
肩や鎖骨に軽く歯を立て、跡を残すように吸い上げる。
「ひゃっ……んぁ……」
小さく震える身体が、もっと欲しいと訴えている。
さすがに理性が切れそうで、喉の奥から熱がせりあがってくる。
——めちゃくちゃにして、全部、僕のものにしたい。
「もとき…さんっ……の、ほしい…」
背中に回した彼女の腕に、ぎゅっと力がこもる。
もう限界。
「……はぁ……みおちゃん、煽っちゃだめでしょ」
腰を掴んでそっと持ち上げ、ショーツを脱がす。
指先を触れさせただけで、熱と潤みが溢れてくる。
「……やば。もう、ぐちょぐちょじゃん」
「んっ……! も、いいから……はやく……っ」
うるんだ瞳でまっすぐ僕を見つめてくる。
欲しそうに震える声で急かされて、思わず息が詰まる。
「……っ、みおちゃん……その顔、反則だよ」
堪えきれず服を脱ぎ、ゴムをつける。
彼女の奥にゆっくりと沈んでいくと、背筋がのけぞり甘い声が零れた。
「あぁっ……もとき、さ……んっ……」
中まで埋め尽くすと同時に、背中に回された腕がぎゅっと縋りついてくる。
可愛すぎて、胸が締め付けられる。
「……っ、はー……ほんと、かわいい……」
「……もときさん、ちゅー……して?」
涙目で見上げながら甘える声。
心臓が爆ぜそうになりながら、その唇を深く塞いだ。
「んぁっ…もっ、がまん……できない……うごいて……」
はぁ。どこまで煽るんだか。
耳たぶを軽く甘噛みしてから、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ…ひぁっ…きもち…いっ…」
小さな体がビクビクと震え、快楽に身を任せていく。
「すきっ……もときさ……んっ、すきっ……!」
甘い声で耳元に囁かれて、理性が一瞬で吹き飛ぶ。
「……ぼくも、すきだよ、みおちゃん」
吐息が絡み合う中、ストロークは激しさを増す。
「そこっ……だ、めっ…あっ……んぁぁっ!」
ぎゅうぎゅうと締め付けてきて、無意識に僕の腰に足を絡めてくる。
「みおちゃ……ん、いきそっ……!」
背中に爪を立てながら、彼女も震える声で応える。
「わ、たしも……っ、いっ……ちゃ……う……!」
涙目で見上げてくる彼女と目が合った瞬間、すべての理性が飛んだ。
「……っ!」
同時に波へとのまれていく。
全身が痺れるほどの快感に震えながら、互いの身体をぎゅっと抱きしめ合った。