(注意)藤澤さんを貶める描写あります
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僕は役に立てているだろうか?
たまに捕まってしまう暗い思考
今日はいつもより深くに僕を引きずり込む
その理由はきっと
先ほどスタッフさん達の会話を聞いてしまったから
『大森さんと若井さんだけでよくない?』
『まぁ藤澤さんも人気あるけど、二人と比べるとどうしてもなぁ』
『そもそもキーボードって必要?』
『全部藤澤さん一人がやってるわけじゃないしね。ライブとかはサポートいるし。』
『ぶっちゃけいなくても変わらないよな』
僕に気づいていないスタッフさん達は笑いながら行ってしまったが、僕はそこから動けずにいた。
(そんなの・・・僕が一番分かってる・・・。)
目の前に伸びる大きな二つの影
必死についていくのに全然追い付けなくて
ついてくだけでギリギリで、たまに苦しくて
泳ぐのをやめてしまえば楽になれる
けど、泳ぐことをやめたくない
「一緒に居たい・・・。」
おこがましいのは分かってる
今が奇跡なんだと知っている
だけど、
ずっと一緒に居たい・・・
不意に両手を掴まれた。
「!?」
右手は元貴が、左手は若井がそれぞれ僕の手を握っていた。
「元貴、若井・・・?」
「大丈夫?涼ちゃん。」
若井の言葉に、へらりと笑って見せた。
「え?何が?」
すると、元貴が僕の手を持ち上げ、指先にキスをした。
「元貴・・・?」
「涼ちゃんはうちのチームになくてはならない存在だからね。」
「え・・・。」
すると若井も僕の手の甲にキスをした。
「涼ちゃんは色んな楽器担当してるからサポートKb.は必要だけど、俺らには涼ちゃんが必要だから。」
「若井・・・。」
思わず涙が溢れてきてしまい、二人は笑いながら空いてる方の手で涙を拭ってくれた。
いつも僕を引き上げてくれる二人
二人がいなかったらきっと僕は何者にもなれていなかった
「ありがとう、二人とも!」
「若井、あのスタッフ達覚えた?」
「覚えた。」
「後でマネージャーにうちのチームから外すように言うから援護よろ。」
「OK。」
手の甲:敬愛
指先:賞賛
コメント
4件
めちゃくちゃ好みの作品だあ✨最高です!