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3話|n. 情報収集
「よしっ、みんな集まったし!作戦会議と行きますかぁ!」
「そうやねっ!」
「まぁ具体的、とは言わないけど、情報収集だよね。あの時の事の」
「だったら村長に聞こうぜ!」
「だなっ!なら!出発!!」
「GO〜!!☆」
俺らは村長の家に続くあの道を通る。少年時代の時にしか通らなかった道。だから懐かしさが染み渡る。
太陽に照らされたコンクリート、長年整備されてない馴染みある道。熱い光に照らされて、とてもじゃないが暑さが靴底に伝わってくる。
数分歩いただけでもあったが、炎天下の中歩いた結果、額には汗が数滴、もう既にあった。俺らの頬にも汗がつーっ、と流れているのが目に映る。
すると、その時………
横からふわりと優しいような少し激しいような風が吹き抜けた。俺の体にまとわりついた汗が一気に体を冷やす。
暑さで鳴いていた蝉も一斉に声をやめる。
不思議な感覚が俺らを包み込むように過ぎ去っていた。
「そんちょ〜……麦茶ぁ〜」
「あららぁ……久しぶりmenちゃん〜、はい、麦茶」
「お久ぁ”あ””ぁ”……生き返った……」
「村長久しぶり!!✨元気しとった?」
「お久しぶりです村長!」
「お久村長!」
「あらみんな元気な事〜さっ、上がって」
ゆったりとした口調で優しそう、だけどちょっと厳しいばぁちゃん。この人が我がリオルザ町の村長。
本当に久しぶりに会ったな、少年時代以来だったな、なんていう昔の事に浸っていたら、先に口を開いたのはばぁちゃん(村長)の方だった。
「それで?今日の用事はなんだい?」
「あ、そうやそうや!」
「村長、リオルザ町の“ 神隠し ”について知りたいです」
「ばぁちゃんなら教えてくれるだろ?」
「そうだねぇ……私も詳しくわ知らんが教えれるもんがない訳じゃない」
「なら……!!!✨✨」
「ただね、何に使うかだけ教えなさい」
「何に……?」
「そう、その情報を何に使うんだい?」
「そんなん、幼馴染を取り戻しに使うんよ!」
「そうか、それならまぁ良いじゃろう」
「ほんとか……!!?」
「よっしゃっ!」
その後、ばぁちゃんは教えてくれた。リオルザ町の“ 神隠し ”について。
なぜ俺らの幼馴染が狙われたのか、確信的、ではないが教えてくれた。
彼が狙われたのは、彼が力を持っていたからではないか。
4話|p. 君との話
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