TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

依存

一覧ページ

「依存」のメインビジュアル

依存

8 - 最終話〜愛と支配の崩壊

♥

520

2025年05月03日

シェアするシェアする
報告する

最終話〜


―1― 「壊れた」たっぴょん

タプはまだ、歌えていなかった。

それでも、ステージに立ち、心を無にして歌い続ける。

なぜなら、ジヨンがすぐそこにいて、指をひらひらと動かすと、タプは必ずその指を追って、求めてしまうから。

「ジヨン…」

彼の呼び声は、もう何度も何度も空しく響くばかりで、

だがジヨンは、冷徹に、そして楽しげに見下ろすだけ。

「お前、いないと歌えないんだろ?」

ジヨンはタプの肩を強引に掴むと、深いキスをしながら低く笑った。

「ほら、感じろ。もっと深く。俺の命令がないと、何もできないんだろ?」

その言葉がタプを、さらに深く苦しめる。

依存と愛情の狭間で彼はもがき、やがて――

“全てを壊したくなった”

「もう、限界だよ…」

タプは、堪えきれずに涙を流しながら、その言葉を口にした。

その瞬間、ジヨンはピタリと動きを止め、タプをじっと見つめる。

「壊したいんだ? じゃあ、壊せ」

ジヨンのその冷たくも甘い言葉が、タプをさらに追い詰める。


―2― 支配と“愛”の地獄

ジヨンは、タプの力を奪い取ることが、彼の“愛”だと思い込んでいた。

しかし、それは次第に狂気に変わり、タプもまたその中で溺れ込んでいった。

「俺を壊せ…」

タプは時折、そう呟きながら、ジヨンを求めるようになった。

他の誰かと触れ合うことも、心が張り裂けそうになりながらも、ジヨンだけが欲しい、ジヨンだけがすべてだった。

その状態をジヨンは楽しみながらも、

何も言わず、ただタプの心が完全に自分に従うように、どんどん深く支配していった。

タプの意識はすでに、ジヨンに支配されていた。


―3― 新曲『崩壊』と、さらに深く愛し合う

その頃、ジヨンは新たな曲を作り始めていた。

曲名は**『崩壊』**。

歌詞には、タプがどんどん壊れていく様子が、狂ったように表現されていた。

「愛が壊れて、心が裂ける。

それでもお前が俺を求めるなら、何でもしてやる」

「命令してくれ、壊してくれ、全てを。

その手で俺を完全に支配してくれ」

「お前に従うことこそが俺の命」

その曲を発表した瞬間、世界は震えた

再生数は瞬く間に1億回を超え、SNSでも大きな反響を呼んだ。

「これ、もう普通じゃない。怖すぎる」

「ただのラブソングじゃない、まるで呪いの歌みたい」

「でも止められない。すごい引き込まれる」

その歌詞は、聴く者すべてに深い印象を与え、

タプの心が完全にジヨンに縛られていることが、どこか異様な美しさを持っていると感じさせた。


―4― “壊れた”愛の伝説と、ビッグバンの名曲

ジヨンとタプの関係は、次第に“伝説”となっていった。

タプがジヨンに完全に依存し、ジヨンがその依存を楽しみながら深めていく。

それはもはや、普通の愛情の枠を超えたものだった。

だが、ジヨンはそれに満足し、タプをどんどん壊していった。

そして、ビッグバンの新曲『崩壊』は、世界中で話題になり、数々の賞を受賞した。

その後、ジヨンとタプの関係は、まるで神話のように語り継がれていった。

ジヨンはタプに対して、愛だけではなく、完全な支配を求め続けた。

そしてタプは、そんなジヨンのすべてに従うことこそが、愛そのものであると思うようになった。

end〜


どうでしたか?変な終わり方になってすいませんもし続きが気になるのなら、メッセージでお願いします。

この作品はいかがでしたか?

520

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚