「了解です。」
チームメイト達が騒ぎ出す。
あぁ…うるさいな…
カイザーの決めた事に口出ししないで下さいよッ…
これだからッ…これだからッ…!
「クソ黙れモブ共」
「…カイザー?」
僕は驚いた。カイザーがモブ共に口出しすることなんて滅多に無かったからだ。
勿論、そんなことをカイザーに言われた側のモブ共はザワつく
「は…?あ、あのカイザー…が…?」
「何が起こってんだ…」
だがそんな中に、命知らずの馬鹿が居た。
「ッ…お前だけいつもいつも偉そうによォ…」
「は…?」
「クソ黙れクソ黙れって…てめぇが黙れよッッ!」
モブが拳を振り上げた。
僕は咄嗟に体が動いてしまった。
…でも、どこか心の隅で思ってしまったんだ。
「カイザーならば、大丈夫。」と。
でも。
「ッ…!??!」
カイザーのあんなに驚く顔、僕は始めて観た。
「ッ…ぁ…ぇあ゛ッ…」
ドゴッバキィィッッ!!
鈍い音が、響いた___。
「ぐ、ぁッ…?!」
僕は放心状態だった。
「…ぁ…」
「カイザーッッッ!!!!」
「けほっけほ、ッ…」
不味い、酷く咳き込んでいる、
「か、ひゅッ…ひゅ、ッ…ふーッ…ふーッ…」
「過呼吸ッ…?!」
「や、め゛ッ…て、…」
「カイザー!カイザー!聞こえますか!?」
「ひ、ぐッ…も、ぅ…痛いのは…やだよッ…!」
「ごめん、なさいッ…ごめんなさい!(ポロポロッ」
「…」
モブは棒立ち。
カイザーは泣きながらごめんなさいと良い、過呼吸状態。
僕はカイザーの名前を呼ぶばかり。
そんな異変に気づいたのは世一だった。
「おい、騒がしいぞッ…て」
「カイザー!?」
「ひぐッ…う、ぅ゛…ご、めん、ッらさい、…」
「おいネス!何があった!」
「世一ッ…!実は…!」
事情説明中
「…そうか。」
ギュッ
「ッ…?」
カイザーが、少し落ち着いた。
「何があったかは知らねぇけどな、…」
「俺でも、お前が心配なんだよ…ッ…」
「…よ、ぃち、゛…」
「!?カイザー!」
「ね、す、ぅッ…?」
「…!はい!ネスです!カイザー大丈夫ですか!?」
「ご、めんッ…ぅ゛ッ…ごめ、んッ…!」
「そこはありがとうですよ、カイザー」
「う、んッ…」
「ありがとう…ッ」
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