テラーノベル
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私、一ノ瀬菊(23歳)は、何もかもがちぐはぐだと感じていた。
【入院まで必要だった?しかも…個室】
続く体調不良でバイトを休んで受診しただけ。
そう、バイトを休んだことの方が問題だと思うくらい。
そんな受診だったのに……
そりゃあ、倦怠感が続いて、背中が痛くて
なんだろう?
と思ったから心配になって病院へ来たのだけれど。
強制的に検査入院となった、私。
医師は、半年前に亡くなった父、武之と同じ病名の可能性があるようなことを曖昧に告げて、いくつもの検査室へ私を送り込み続けた。
――はぁ…今は、検査疲れ、ってやつかな?
――病院の天井は、いつ見ても白すぎない?
病室で見ると、なんだか感情を拒む色に感じてくる。
ここでは誰もが同じ患者で、同じ時間を待たされている。
私も今夜はその一人で、ただ検査結果が出るのを待っていた。
繋がれた点滴は、最近食欲がなかったのを補うためだろう。
無色透明の液が規則正しく落ちるのを見ていると、自分も少しずつ透明になっていくような気がした。
横たわる身体はここにあるのに、意識が剝がれていくみたいで、目を閉じることが怖かった。
それでもいつの間にか眠っていたようだ。
目を閉じたまま意識が浮上すると、誰かの話声がする。
コメント
7件
出遅れました〜💦💦💦巨額の遺産に逃走!!すでにハラハラ、、、楽しみです!!
まぁさま♡ まぁさんのテラーノベルでのお話では、初コメです! 新作ですね✨ あらすじを読ませていただきました♪どうなるのか、今から楽しみです!金に目が眩んだ人たちと、菊さんがどう立ち向かって行くのか、ドキドキです😓
(ㅅ´꒳` )σピンポーン♡まぁさんお邪魔致します! 新作✨あらすじを読まさせていただきましたが、なにやら巨額の遺産を相続し… 人生とお金を賭けた逃走が始まる… ぉおぉ〜⤴︎⤴︎⤴︎すでにこれだけでバクバクドキドキ、ソワソワしてます!!!