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「ひよはさ〜、いろいろ言ってきた2人になんもせんくてええの?」
シャワー中、カゲツくんに言われたことを思い出す。
実はわたしはわたしであの2人にお説教してるんだよね。
知られると一緒に行くって言われそうだったから誰にも言ってないけど。
とりあえず抵抗する術はあるってことをわからせてやんないと、ああいう人間は一生治んないから。
わたしを馬鹿にするのはべつに痛くもかゆくもないんだけど、
みんなのことを小馬鹿にした感じで言われたのに腹が立った。
…まあ、わたしも人間だし。
・・・
「てーつくん!はいコレ」
みんな共有スペース(リビングみたいなところ)でダラダラしているところだった。
わたしはテツくんに借りていたゲーム機を渡す。
ショウくんとウェンくんはお風呂か。
(ちなみにわたしとお父さんは部屋に備え付けシャワーがあり、ちゃんとしたお風呂は西館東館に1個ずつついてる)
「みんなまだ寝ないの?」
「いやいや、今日はこれからやんか」
「???ちょっとわかんない」
もう終わりかけなんですけど。
「一番風呂あざっした〜!
次マナいいよ〜」
そう言いながらほかほかのウェンくんがログイン。
「はいよ〜
ほな行ってくるわ」
「いってらっしゃい」
「なんか今日はここに集まるね」
「なんかね〜。
なんでだろうね」
「たまたまなんだ」
わたしはそのままライくんの横に座る。
…そういえばナチュラルすぎて気づかなかったけど、ロウくん入浴後だ。
あー眠た。
でもなんか部屋で一人でいるのも寂しいし
「ねーライくん膝枕してよ〜」
「いいけどなんで?」
「んー気分…」
「俺の膝も空いてるけど?」
「うーん…。リトくんの膝はなんかムキムキだからやだ…」
「えーっ!!心地いいよ?筋肉枕」
「ソースは?」
「自分の腕」
「じゃあだめだ」
「ぼくは?」
「ん〜…カゲツくんは頭乗っけるの不安」
「は?なんでや」
「なんでだろうね…。
してもらうよりしてあげるイメージ」
「じゃあ俺は?今丁度短パン履いてるから直に足を感じられると思うよ」
「なんか生々しい…」
テツくんの語彙、こういうときなんかキモくなるよなぁ…
「僕は?僕今めっちゃ暇だからいいよ?」
「ウェンくんの膝枕は気になる…」
「いやウェンくんの膝は僕のでしょ!」
「いつからだよ」
「ひよは結局どうなん?」
「悩ましいけどライくんの膝枕とウェンくんの耳かきが最高かなぁ…」
「…お前ら会話キモくね?
二度と俺の前でやんないでくれ」
ロウくんが冷たく言う。
なんだよ。さっきまで寝かけてたくせに。
「はいはーい…」
そう言いながら、カーペットに寝転がる。
「ばっちくない?」
「ばっちくない気がするー…」
そう言いながらごろごろする。
眠たくなってきた…
「みんなよくおきてられるね…」
「んー?眠くなってきた?」
「ビンゴです…」
そのままくぁっと口を開けてあくびをする。
「出た!ひよちゃんのサイレントあくび」
「んー…」
「本格的に眠くなってきたやつやんw」
「そーだよ…リトくんおんぶして〜」
「自分で歩きなさいよw」
そう言いながら、リトくんがわたしの腕をつかむ。
「ん〜」
そのままリトくんの力を借りて立ち上がる。
「じゃあおやすみ〜」
「おやすみ〜」
「ちゃんとあったかくしなよ〜?」
そのまま自分の部屋まで帰る。
今日はもうこのまま寝よう…
・・・
…今何時だ。
急にぱちっと目が覚める。
ノドかわいたな。
そっと立ち上がる。
そのまま備え付きの小さい冷蔵庫を開けた。
ペットボトルを取り出してこくこくと飲む。
現在時刻、5時17分。
べつにこのまま起きてても良さそうな時間。
…よしっ、ちょっと早起きするかぁ。
朝ごはんとか作ってみようかな。
そうと決まればまずはウェンくん起こしに行くかぁ!