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#異世界
るるくらげ
315
#完結済み/分割投稿中
「疲れた」
決まらない話し合い程疲れることはない。一応、僕は企画なので司会進行をしていくのだけれど・・・。
だから僕は自分の椅子に座って何も考えず、じっとして休むことにしていたのだけれど、煙草を吸うために院生とイガさんが僕の横を通過していった。
すると「話し合う必要なんかないよ」とイガさんに言われたので
「話し合う意味はないってことですか?」
と聞くと「そういうことじゃねーよ」とイガチョップが頭に飛んできた。けれど、そのあとイガさんと院生に誘われてご飯を食べに行くことになった。
別に4年生、特に僕や伊佐木君とかはイガさんや院生とこんなやり取りをしているが、仲が良くないわけではない。こうやってご飯には行くし、何かにつけて深夜に本を買いに行くこともある。
というかどっちかというと取っつきにくいのは有るけれど、面白い部類の人たちであるということは間違いない。
とんでもない冗談も言うし、別にイガさんが命令的なことをしてくるということもないわけで。
ただ、出来上がった、作りあがったものに対して「僕ら」がどう自分の目線を置いているのかということに納得していないだけだと思う。
ご飯を食べ終わると再び研究室へ。
すると、矢代さんにこんな話になった。
「イガさんってなんなんですかね?」
「え?・・・デカくて面倒な人」
「それはわかってるんですよ、そうじゃなくてですね」
といういつものお決まりの話し合いというか世間話が始まる。イガさんイコール面倒な人というのはもう院生、4年生共通の認識。あとはお菓子が好きとかそんな感じ。
「でも、いいじゃん。そういうの分かってきたじゃん」
「何がですか?」
「え?イガはお菓子が好きってこと」
「あー」
「じゃあ、なんのお菓子が好きか分かる?」
「いや・・・」
「そういうところだよ」
やや、そういことを聞きたいんじゃないのよ。ごく普通に考えて、社会人の人がわざわざ仕事が終わって研究室に遊びに来る。それがたまにならわかる。でもほぼ毎日。それで森田塾と言うのを開いていて、それで内容もよくわかんない。
内容どうこうよりも「どうしてイガさんはこんなことを僕らにしているのか」っていうのが疑問だった。
「聞いてみたら?」
そう矢代さんは僕に言うのだけれど、ただ単純に「どうしてこんなことをやるんですか?」と正直に聞いたら絶対に答えてはくれないだろう。
だから僕は少し考えることにした。