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前回からの続きです。

どうぞ !!!









ガラガラ


どうやら新人ちゃんが入ってるらしい部屋に俺は入っていく

扉を開けて中をゆっくり見ると端っこの方に1人、人が座っていた。

でもその人は新人などで見覚えのない人ではなく、見覚えのある赤髪だった。


桃「……り、りうらッ?!?!」

赤♀「……あれ、ないくん…久しぶり〜♪」

赤♀「で、まろは…??」


そう伺ってくる目の前の彼女。


りうら。彼女は俺が警察になる理由の人で俺の初恋の人

そこから一途にりうらを好きでりうらを考えてきた。

まさか…こんな感じでここで出会うなんて…


桃「まろは、看守の方から呼び出し受けてるんだって。」

赤♀「うっそ……なんか大罪でも犯した??」


口角を上げてニヤッと笑う

少しイタズラっぽいところもなにも変わってない……

少しホッとしているとパンッ!と手を叩いて俺に話しかけてくる


赤♀「まろじゃないんだったら意味ないし……」

赤♀「一緒にお話でも……する?♪」

桃「………そう…だね…。」


……まろはりうらに求められてるんだ。

なんて少し面倒くさい男が出てそれを心の中でぶん殴る

別にりうらがまろのことを好きとか関係なく。ただ仕事で呼び出しているだけなんだ

って、言い聞かせる





次に進んだのは俺が入ってきた扉が開いたときだった


入ってきたのは見覚えのある青髪だった。

「よー。」って低い声を俺とりうらしか居ない部屋に響かせる

その声を聞いたりうらは「まろ!!」って嬉しそうに立ち上がる

…………やっぱまろのことを求めてんじゃん。


青「ん〜……疲れた……」

桃「おつかれ、どこのやつ…?」

青「125番だったかな…の違法薬物で捕まったやつ」

桃「……あぁ、めっちゃ暴れてたっしょ?」

青「……おん。」


すごい疲れたのかどんよりとした顔でこちらに返事をしてくる

いつもだったら腹抱えてド派手に笑ってたのだろうけど流石に今回ばかりは同情……

アニキが怒鳴ってたりするんかな……

なんて、考えて……可哀想に。ってなった。


赤♀「お疲れ様、まろ。」

青「……おう。」

青「俺は新人ちゃんに用があったんやけど…?」

赤♀「んーん、りうらだよ。なんかしらんけど新人ちゃんって言われた。」

青「……変なの。」


全く笑顔を見せない2人の会話にピリピリした空気が流れる

……あれ、この2人。仲悪かったっけ…?

学生の時、めちゃくちゃ仲良かったと思うんだけど……????


桃「…あ、俺行かなきゃ…」

青「…今日はオール…?」

桃「いや、23時には帰れるかな〜……って感じ。」

青「ん。ガンバ。」

桃「うぃ〜」


そう言い残して俺は部屋を出た




本当はダメだけどすこーしだけ聞き耳立ててみようかな。

って思ってドアに耳をつけてみると

2人がまた会話しているんだろう。話し声が聞こえてくる


赤♀「――ないわ〜……――なんだけど??」

青「――w…―――だろ?」


部分的にしか聞こえない…でも笑って楽しそうな声は聞こえてくる。

……ここに居たら自分が苦しくなるだけ。

『私情は持ち込むな。』これが上司の教えだ。


桃「……はぁ〜……」

桃「…………向かうか。」


嫌々、偉い人たちが居るところへと足を運ぶ

その足取りはあの会話を聞いてなのか、これからやる作業のせいなのか普段よりも一段と重く感じられた。



続く…

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