TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ちぐさ視点


ご飯を食べ終わり、片付けをしてからお姉様―けちゃのところへ行く。


「コンコン、失礼します」

「どうぞどうぞ〜」


なんか、結構軽いな…本当に実の姉弟なのか?姉弟といっても、姉は数え切れないぐらいいるが。


「で?何の話?」

「えぇっと…」

「ゆっくりでいいからね?」

「ありがとうございます」

「えっと、なんか、笑顔を向けられてドキッとしたり、まだ相手と話したいという気持ちはなんなのかっていう相談を…」

「ねぇ?」


けちゃは、間を置いて言った。


「それって恋だよね?」

「えっ… 」


予想外の反応だった。自分が恋をするなんて考えたことなかったから。俺はどうすれば…


「ちぐ 」

「別に恋は誰でもしていいんだよ?」

「ちぐは自分を卑下しすぎなんだよ」


…なるほど。でも、どうすれば…


「というか、相手は誰なの?」

「…あっとくん」

「あ!あの、八百八比丘尼の?」

「う、うん…」


けちゃは大丈夫なのかな?八百八比丘尼の一族に俺が恋をしたなんて言ったら。どうしよう…


「別に私は反対しないよ?」

「ふぇぇ?」


思わず変な反応が出た。だって、予想外の反応だったから。でも、どうして反対しないんだろう?


「ちぐは、あの話の真実を知ってる?」

「真、実?」

「ちぐが知ってるのはどんなだっけ?」

「えっと…八百八比丘尼の一族と人魚の一族の男性同士が性行為をして、子を産んで、裁判になって、結果的に産んだ子は人魚の一族が引き取った…ぐらいかな? 」

「あ〜そこまでか〜」

「えっ?何かあるの?」

「まあね〜」

「まあ、それが反対しない理由」

「そ、そうなんだ…」

「聞けなくて悲しい?」

「っ…そ、そんなことないよ!」

「いや、その反応、絶対あるでしょ?」

「うっ」

「まあ、いつか教える機会はあるから、その時まで待ってて」

「わ、分かった…」

「というか、そんなことより!」

「八百八比丘尼の一族の子をどうしたいの?」

「えぇ、どうしたいかって…」


正直、どうしたいかは分からない。自分自身、そもそも、恋というものにあまり関わらない生活をしていたから、よく分かっていない。


「ん〜とりあえず、付き合いたい?」

「…分かんない」

「そっか」

「じゃあ、八百八比丘尼の一族―あっとくんと話す機会を増やしたら?」

「話す機会を増やす?」

「そう!」

「まあ、こっちの事情にも、都合がいいし?」

「?」


多分、あの話の真実に関わっているのだろう。だから、その都合が分からない。まあ、どうせ、話するなら、あっとくんが一番いいと思う。ただ、話す時間が増えるだけだし…


「分かった…やってみる」

「じゃあ、明日から頑張ってね〜」

「応援してるよ〜」

「それを言うのなら、俺もけちゃ、頑張ってね」

「あ///」

「けちゃって、まぜ太さんのこと、本気で思ってる?」


まぜ太というのは、けちゃの婚約者だ。まあ、利害一致というやつで婚約している。ちなみに、結婚することになったら、まぜ太さんが嫁ぐらしい。まあ、けちゃは、人魚の一族の長女だから、人魚の一族の当主になるのは、当たり前だけど。


「だ、だって、あんなに素敵な笑顔向けられたら、好きになるしかないんだも〜ん///」


けちゃは、照れながらそう言った。まあ、俺自身、あんまりまぜ太さんとは会ったことはないのだが。多分、相当いい笑顔を向けられたのだろう。なんか言葉がおかしい気がするが。


「そ、そうなんだね」

「まあ、多分ちぐにも分かるよ、その気持ち」

「えっ…」

「だって〜あっとくんのこと好きなんでしょ?そして、笑顔を向けられてドキッとしたんでしょ?」

「う、うん…」

「じゃあ、多分分かるよ、多分」

「そういうものなの?」

「だって、私がなってるんだよ?」

「あっ…」

「一族の姉弟の血筋は凄くってね〜だいたい、好きになるのも同じだから〜」

「(⁠。⁠・⁠/⁠/⁠ε⁠/⁠/⁠・⁠。⁠)」

「あれ〜?ちぐ〜?」

「う、五月蝿い!」

「まあ、今日はそんぐらいにしとく?」

「…そうする」

「じゃあ、私もう寝るから」

「そっか、じゃあ、おやすみなさい」

「おやすみ」


恋、か。全然そういうの興味なかったからな。というか、なんで、俺に婚約者がいないんだろう。だいたい、どの一族の子どもは婚約者がいるはず。だけど、俺には婚約者がいない。そして、あっとくんもいない。何に得があるんだろうか。

・・・考えるだけ時間の無駄だな。今日はもう寝よう。

俺はそのまま深い眠りに入った。

人魚を食う一族の俺は・・・

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

16

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚