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鈴木「兄さんが部屋から出てこない」
と、鈴木 三樹三郎が僕に疑いの目を向けてくる、 のですっとぼける。
藤堂「なんのことだろ〜」
鈴木「絶対知ってるよなぁ!?」
何ちょっと先生を煽ってみただけだろうそんな引きこもるまで行くとは思わなかったんだよ。
藤堂「まぁ原田さん置いとけばそのうち出てくるでしょ」
鈴木「兄さんのこと舐めてない……?まぁ出てくるか兄さんだし……」
多分君のその発言もそこそこ舐め腐ってるものではあると思う、口には出さないが。
原田さんはリビングのソファでぐっすり眠っているし、僕はその隣でSNSを見ている、鈴木さんは度々キッチンからこっちの様子を見に来るがさっきから昼御飯の用意をしている。
藤堂「今日のお昼ご飯なんですか?」
鈴木「今日のお昼はホットケーキ、左之助くんのリクエスト〜」
藤堂「へぇ……チョコソースあります?」
鈴木「チョコソースなり蜂蜜なりメープルシロップなりなんでもあるよ〜バターもあるからね〜」
チョコソースにしようとしたけど蜂蜜バターもいいな……
鈴木「あ、バニラアイスもあるよ」
藤堂「じゃあそれとチョコソースにしようかな……」
鈴木「はいはい〜」
じゅう…という生地の焼ける音と甘い匂いがする、僕はまた手元のスマホに目をやってSNSを見続ける。
【夏】【旅行】【海】【海の家】【お祭り】【儀式】【崇拝】【行方不明】【生贄】【怪奇現象】【オカルト】【魚人】【誘拐】【血】……
…最初は平和的な内容だった気もするが気がつけば食事前に見る内容じゃなくなってるな…
自分で見ておいて気分を悪くする、でも何となくで見続けてしまう、SNSの恐ろしさたるや。
「魚」
藤堂「えっ ……あ、ああ、起きたんですか、原田さん」
驚いた、普通いつもなら気づくはずなのに原田さんが起きたことに、見られていたことに気が付かなかった、SNSに熱中しすぎるのも良くないな……
ふと自身のスマホの画面を見ると、表示されていた画像の魚と目が合って、ギョッとして画面を閉じる……別に魚とかけたわけではない。
…あれ、今の魚
鈴木「ホットケーキ出来たよ〜」
原田「わーい」
鈴木「はいこれ左之助の分ね〜…ほら平助くん、自分の分は自分で運びな〜?」
藤堂「えっ、あっ、はい!」
鈴木「じゃ、兄さん引きずり出しに行ってくるから」
と、伊東先生の部屋に向かった鈴木さんの「オラ!さっさと出てこいクソ兄貴ィ!!!」という声が聞こえたが…まぁ、うん、とりあえず食べよう、ホットケーキ!もう原田さんは食べてるしな!!!
藤堂「美味しいですか?」
原田「…ん!」
藤堂「それは良かった」
にこりと笑ってくれる彼にこちらも笑顔になる。
…遠くからガタガタと大きな音が鳴る…
藤堂「…原田さん」
原田「何ー?」
藤堂「伊東先生呼びに行きません?」
原田「わかったー」
原田さんの手を握って一緒に伊東先生の部屋まで行くと扉の前で倒れ込み全力の抵抗を測る先生とその先生の頭を引きずって引っ張り出そうとしてる鈴木さんがいた。
原田さんと目が合った瞬間に何事も無かったかのようにすっと立ち上がる先生の姿は一周まわって貫禄すらあった。
鈴木「… 切り替えの速さだけは尊敬に値するよほんとに」
めちゃくちゃ呆れた目を向ける鈴木さんを無視してリビングに向かう先生の後ろをついて行った。
今日の昼食:ホットケーキ
原田さんと僕のはバニラアイスとチョコソーストッピング、伊東先生は蜂蜜バター、鈴木さんはメープルシロップで食べるとの事。
伊東「若いっていいねぇ」
藤堂「…なんですか急に」
伊東「いやアイストッピングすごいなぁと」
藤堂「言うて貴方も油の塊のせてるじゃないですか」
伊東「バターを油の塊って言うのやめて」
藤堂「事実でしょう」
伊東「いやほら、カロリー気になっちゃうから」
鈴木「あんたあんまり食べないんだからいちいちカロリー気にするほどとってないだろはっ倒されてぇのか」
伊東「最近三樹三郎のあたりが強いんだけど」
なんていつもの雑談を交わしたりホットケーキを黙々と食べ進めたりしていると、原田さんがこんなことを言った。
原田「魚」
伊東/鈴木/藤堂「「「魚?」」」
原田「さっきの魚見たことある」
伊東「さっきの魚、とはなんだい?」
原田「さっき藤堂少年が見てたやつ」
藤堂「さっき…ああ、あれ」
スマホを出して画面を出してみるがタイムラインが更新されていてさっきの画像を探すことができない。
藤堂「あー、見つかりませんね、どっか行っちゃった」
…ふと、そういえばさっきまで見てた物騒な内容の投稿すら一切見つからず、夏だ海だ恋人だと浮かれた投稿ばかり目につくことに気がついた。
… 何となく嫌な予感がしつつも、とりあえず原田さんの話を聞くことにした。
原田「あの、頭、魚、知ってる」
原田「ハジメさんが教えてくれた魚とそっくり」
伊東「は?」
鈴木「ハジメさん?誰それ?」
藤堂「……」
…色々と言いたいことはあったが、ひとまずピキった先生をどうどうと軽くあやす。
伊東「…アイツ、来てたの?」
原田「たまに話しかけてくるよ」
伊東「……次に来たら言いなさい」
原田「?…わかったー」
…絶対たたっ斬る気だな…先生……
藤堂「……とりあえず、続きお願いできます?」
原田「うん、あのな、ハジメさんがその魚のとこをさ」
【深きものども】って呼んでた。
藤堂「…触らぬ神に祟りなし、ってことで何も無かった、原田さん、何も無かったんだ、いいね。」
鈴木「そうだね関わらない方がいいそのハジメって人とも関わるのやめない?」
伊東「とりあえずアイツは次会ったら斬るからいいとして海関連の情報遮断しとこう」
原田「ええ…?」
「あーあ!せっかく教えてやったのになーんにもしないんだー…まぁいいけどさぁ」
「…近所に港町があって、ちょうどその町でお祭りがあって、いいタイミングだと思ったのにさー」
「せっかくだから一緒に行かない?って誘うつもりだったけど、これじゃ先に斬られるなぁ…」
「まぁいいや、”アイツ”に合わせるために練習って思ってたけど」
「まだ時間はあるし」
「そんなに急がなくてもいいよね?」
「…じゃああいつら邪魔だなぁ」
「じゃあ、じゃあ、消しとこう、役に立たないなら、邪魔にしかならないなら消してしまおう!」
「別にさ、僕も左之助のことを傷つけたい訳じゃないんだよ、健やかに生きて欲しいよ?」
「勝手にバウムクーヘン食べるおバカさんにちょっとデコピンしてやろうってだけなの」
「ほら、”アイツ”も待ってるからさ」
「気は長いけど短気な馬鹿だからさ」
「早くこっちに来てよ、左之助」
「早く怪物になってよ、左之助 」
あとがき
キャラクター説明追加文
【伊東宅組】
原田左之助
ハジメさんとよくお話する、たまに家に居るらしい、色んなことを教えてくれるしお話楽しいからハジメさんのことは結構好き。
藤堂平助
なんかやけに”そういうもの”に好かれる、本人は問題なく処理できるのであまり気にしてなかったりする、ハジメさん、もとい斎藤一とはごく稀に合ってるが普通にあんまり好きじゃない(流石にたたっ斬るほどでは無いが)。
伊東甲子太郎
次会ったらたたっ斬るからな斎藤一。
鈴木三樹三郎
ハジメさん…斎藤一…?ああ、あの人か、たまに庭先にいる人…え?たまに室内に居る…?流石にそれは不法侵入では……?
【???】
斎藤一
謎だけ残していった人、左之助を”アイツ”に合わせたいらしい、人?人間?本当に?
ちなみに深きものどもに関しては 【ハジメくんの深きものども撲滅RTA】したので特に何も問題は起こらなかったそうです。
【ハジメくんの深きものども撲滅RTA】については気が向いたら書く。