テラーノベル
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全員雑魚共。
まるで相手にならない。
試合終了。今日も勝利を手にする。
ミヒャエル・カイザーはこんな日々に退屈していた。
何か、何か新しい刺激が欲しい。
だが、対戦相手のこういう顔を見るのは中々に悪くない。見ていて気持ちが良くなる。
刺激。そういえば聞いた事がある。
この世界には3つの性があるということを。
アルファ、ベータ、オメガに分かれる。
…俺はアルファだろうな。誰しもが敬い、誰しもが膝を着く。
こんな完璧なアルファ、他にいるわけが無い。
最近は検査キットまで出ている。
…暇だし、買ってみようか。
検査キット。
丁度、チームメイトの潔世一とアレクシス・ネスが口論をしながら部屋に戻ろうとしていた。
「なんなんです、世一!あのゴールは!」
「はぁ?何か文句でもあんのかよ。」
「ボールはカイザーに渡すのがこのチームのルールです!!」
「んだよそれ…んなルールねーっての!」
…いつも通りって感じだな。
俺は声をかける。
「世一、ネス。」
「んだよ、クソカイザー。」
「なんて事を言うんですクソ世一!…なんでしょう。」
「オメガ検査キット、買って検査してみないか?」
第3話へと続く。
〆。
コメント
1件
ん腐腐!いいねぇ