「オメガ検査キット、買って検査してみないか?」
そう述べた瞬間、2人は唖然とした表情で此方を静かに見詰めてくる。
言われた事を先に理解したのはどうやら世一の方だったらしく、
「は?オメガ…検査..オメガってまじであんの…?」
「らしいぞ。だから一応な。」
…それに新しい刺激が欲しいしな。
「はぁ?そんなのしなくても結果はもう分かるでしょう?!クソ世一がオメガ、カイザーはアルファ、僕もアルファ。貴方は下っ端の方の性なんですよクソよい…」
「はいネス、クソ煩い。」
そう言うとネスの頭を強く掴み、下へと押し込む。
「それじゃあ早速買いに行くか。」
──────────────────
薬局の隅の方。
小さく『オメガ検査キット、残り僅か。』という文字が見えた。
「残り僅かか…、3つ分あるといいんだが。」
「うっせー、クソカイザー。もし2つしかなかったら俺はしねぇ。」
「クソ世一は黙ってろください!」
商品が置かれている場所へと向かう。
…残り2つ。
「残り2つ…カイザーとネスが検査しろよ。」
「はぁ?僕は貴方のクソみたいな底辺であろう性を知って馬鹿にするために今日態々ここに来たんですよ!?」
「んだよ馬鹿にするって!」
「はいはい、2人ともクソ煩い。おいネス。」
「は、はい」
「どうせ世一はオメガなんだ。そう急ぐ事は無い。」
「…!確かにそうですね!」
ネスを納得させ、検査キットを手に取る。
レジに向かい支払いをすませると、
「そーだ、俺が検査の手伝いしてやるよ。」
「貴方の手助けなんて必要ねぇーです。」
…手伝い、か。
「宜しく頼もう。」
「うしっ!ほら、早く寮に戻るぞ。」
俺達は検査をする為、寮へと向かうのであった。
〆
次から面白くなってくると思いますので見ていただけると幸いです。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!