テラーノベル
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「よしっ!」
私、早瀬楓渚は朝の身支度を済ませて学校に向かうところだ。
ピコン、私のスマホからラインが届いた。
送り主は、私の彼氏からだった。
『おはよう、もう起きてる?』
(ふふふっ、もう起きないと遅刻してるじゃん)
『起きてるよ‐!!おはよう』
『よかった、また後で』
『うん、また後でね!』
こんな些細な会話ができることに、喜びを感じつつ出かける準備を進めた。
「楓渚ー!お弁当忘れないでね?」
リビングからお母さんの声がした。
「はーい!もってく!」
「そろそろ時間じゃないの?」
「あとちょっと出でるよー!」
(もうっ!時間ないのに…)
ストレートアイロンを手に持って髪をストレートにしていく。
前髪を少し巻いて、ケープで固める。
「できたっ!」
「お母さん!行ってくるね〜」
「お弁当もったの?」
「あっ!忘れてた…」
「はい、これ」
「ありがとう、行ってきます」
「気をつけて行ってらっしゃい」
「はーい!!」
思いっきり玄関のドアを開けて、息を吸った。
(今日もいい天気だな)
家から通っている水戸町高校までは、バス一本で20分くらい。
バス停に着くと、すでに生徒たちの列ができていた。
プシューと音を立てて開いたドアから入りsuicaをかざして、席につく。
スクールバッグからスマホを取り出すと、通知が溜まっていた。
『今どこにいるの?』
『もうすぐ学校につく?』
(やっば…返信返すの忘れてた…)
『今バスで向かってるよ!』
送った瞬間に、画面に「既読」がつく。
『よかった、何かあったのかと思った』
(なにそれ…ズルい…)
”次は水戸町高校前ですお降りのお客様はベルでお知らせください”
私は近くのベルを鳴らした、ピーンポーン
”次止まります”
やっと着いた!
「ありがとうございました」
バスから降りると、私の彼氏
――星輝嶺亜が腕を組みながら待っていた。
嶺亜はいつでもクールでちょっと無愛想
「遅い」
「ごめんっ!遅くなっちゃった…」
「いこ」
「うんっ!!」
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#しゅうくりいむ。
嶺亜は、不器用だけど、わたしの歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。
そういう優しいところが、本当に好き。
「嶺亜、怒ってる?」
「別に」
「そっか…」
「楓渚、危ない」
自転車がかすめて通った瞬間、彼がサッと私を内側に引き寄せた。
その時、嶺亜の広い胸の中に閉じ込められる。
ふわりと香る柔軟剤の匂いに、心臓が跳ね上がった。
「えっっ」
「大丈夫?」
上から覗き込んでくる嶺亜の瞳に、いつもより近くて直視できない。
「うんっ、平気だけど…」
「じゃあ、なんでそんなに顔を赤らめているの?」
嶺亜は意地悪そうにくすっと笑いながら私に聞く。
「ばかっ!わかってるくせに…」
「ふふふっ、楓渚かわ 〜い」
「子ども扱いしないでっ!」
「ごめんごめん、こっち向いて?」
「なに?」
「大好きだよ?」
「うんっ…」
「もうっ!!!照れるからやめてよ…」
「ふふふっ、かわ 〜 い」
さっきまであんなに無愛想だったのに…
急に甘やかしてくる…!!!
やっぱり私の彼氏は
――ギャップがズルすぎるっっ!!
コメント
4件
交際二日目ぐらいかな? ズルいね( ´͈ ᵕ `͈ )♡
もうっ嶺亜くんのギャップがズルすぎる〜!!😭💕 朝のLINEのやりとりから、学校の前で待っててくれて、しかも自転車から守ってくれた時の胸キュンとか反則すぎるよ!! 「大好きだよ?」ってサラッと言うとこ、エモくてやばい…! つい照れちゃう楓渚ちゃんの気持ち、めっちゃわかる〜!! この2人の距離感、尊すぎて何回も読み返したくなるね…✨ 続きも楽しみにしてるよ!