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ただの狛犬
2,180
アイリ@mzyb専アカ
41
#イラスト部屋
鬱 月 魅 音
80
em愛され(?)
強い推しが見たかったんです
地雷の方は回れ右
ーーーーー
「なあエミさん、ヘルハウンドの犬、って知ってる?」
どさり、
掴み上げていたモノを落として、奥にいる茶色の仲間に問う。
問われたそいつはきょとんとした顔で答えた。
「地獄の番犬の犬、『そのもの自体は大した力を持たないが手を出すと酷い報復が待っている存在』あるいは『自分自身よりも恐ろしい者の威光で守られている者』を指す言葉やね。急にどうしたん?」
「いや、こいつら調べてる時にターゲットのこと犬って呼んでたんよ。で、さっき入り口にいたやつがエミさんの方見ながら『やっぱりあいつ、ヘルハウンドの犬だったか…っ』って。」
先程気絶させたばかりの輩どもを一瞥する。こいつらは最近人間と人外の共存を掲げるヤバシティに反発していた集団で、人外には力で敵わないからと人外と仲のいい人間を狙っていたアホである。
警察にも連絡はしていたが市役所メンバーに直接手を出して来るなら自分たちで対処する方が早い。
「えぇ、俺が?心外やなぁ」
その‘直接手を出された市役所メンバー’もとい誘拐されていたエーミールが目の前でへらりと言う。
「確かに皆さんの強さにに比べたら犬みたいなもんかもしれんけど、」
無傷の男の足元に転がる人、人、人。
「ーーー報復も自分で出来ひんほど弱いつもりはないで。」
この惨状を作り上げた人間は、さもいつも通りのように笑った。
「ヒヒッ」
こいつらも見る目がない。俺が突入した時には既に半数以上を倒していたこの男のどこが‘大した力を持たない者’だというのか。
「おっと、出遅れたか?」
「シャオロン。もう終わったで。」
「久々に暴れられると思ったのになー、残念。あ、大先生から伝言『数分後には警察着くからそいつら引き渡しといてー』だってさ。証拠とかはトントンとショッピが揃えて既に渡してるから俺らはそのまま帰って来いって。」
「りょーかい。エミさーん帰るでー」
「はーい」
ーーーまあ、思わず誰かが駆けつけてしまう者、という意味では間違ってはいないけれど。
コメント
3件
「ヘルハウンドの犬」、読み終えました。「守られている存在」と侮られていたエーミールが、実は自分で報復できる強さを持っている——その逆転の構造がめちゃくちゃ好きです。自称“犬”でありながら足元に敵を転がして笑う姿に、タイトルが二重の意味で効いてくる。シャオロンとトントンたちの軽い掛け合いもテンポ良くて、キャラの関係性が一瞬で伝わってきました。続きが気になります!