第2話
○○side
○○『ムカつく……』
あんな幼稚な言い合いするなんて
思ってもみなかった
翔太は私に「好き」
だと言ったけれど
あんな態度取るんだから
結局勘違いだったんじゃないだろうか。
それから二週間
私と翔太は本当に口をきかなかった
目が合っても剃らされ、
登下校で一緒になっても
歩調を速められて
離される
そんなことをされたら、
さすがに私も傷つくし、
イライラも募っていった……
女「翔太くん、最近すごい背が伸びたよねー!」
女「私、チビだから、身長少し分けてよー」
翔太の教室の前を通りかかると、
廊下で女子と背比べをしている
場面に出くわした
互いの頭に手をのせて、
背が高いだの低いだの
言って笑い合ってる
○○〔……何あれ?〕
白い目で見た私は、
早足で自分の教室へと急ぐ
女「やだ、このキーホルダー、」
女「プニプニしててかわいいー」
女「私も欲しいなー!」
翔太の鍵についた
キーホルダーの事だろう
そんな声も背中で聞く
もしかしたら、
あげるのかな?
そう思うと、教室のドアを閉める手に
力が入った
バンッ
と
響いたことで数人から注目され、
自分が無性に腹が立っていることに気づく
○○〔私とはしゃべらないくせに……〕
○○〔私は離れろって言うくせに……〕
○○〔他の女子ならいいんだ……?〕
○○〔私には冷たい顔をするくせに……〕
○○〔あの子には笑いかけるんだ?〕
○○〔一緒にガチャガチャで粘ってようやくでた〕
○○〔お揃いのキーホルダーも、〕
○○〔簡単に渡しちゃうんだ……?〕
下唇をかみ、
自分の子どもっぽさに落ち込む……
……ほら、ぜったい
今まで通りがよかったのに……
翔太のバカ
告白なんて意味不明なこと、
何でしてきたんだろ……
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第3話
🤍→300
コメント
23件
最高!続き待ってます!
続きめっちゃ楽しみ