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主要登場人物一覧
大石慶敬(23)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(24)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(32)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(35)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(40)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(59)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(49)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(46)…国家保安庁特殊空衛団管理官
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「北海が逮捕だと?」
出勤するなり睦月から聞き河内は声を出して驚いた。
「一昨日起きた矢田派幹部の殺傷事件の指示役として拘束されたそうです。明日中には警視庁へ身柄が送られるそうです。」
「一昨日の事件か。一昨日以前に小料理屋に幹部らが集まるって話聞いたか?」
「いえ、自分は何も」
「俺もだ。幹部がどこで何かをするなど俺ら下っ端には情報など来るはずがない。だから事件の指示役など普通に考えれば不可能だろう。何かがおかしいな。」
「まさか、矢田が自ら仕組んだと?」
「わからんが。その可能性もある。俺ら反戦派を追い出すためにしたとしたら口実が合う。」
そう言うと河内は受話器に手をやった。
「幕僚監部に連絡しよう。これは不当拘束だ。厳重に抗
その頃
第二庁舎ではいつものように訓練が行われていた。
「おい北海が捕まったってまじか?河内らが騒いでるけど」
海野が聞くと浦渼が頷いた。
「一昨日起きた幹部殺傷事件の指示役として捕まったらしい」
「は?何だよそれ。どこの小料理屋で起きたかも知らされてねーのに、どうやってやるっていうんだよ。何、都内全ての小料理屋をしらみつぶしに当たって殺したってか?冗談じゃねーだろ」
そう言うと海野は近くに落ちていた石を拾い上げると遠投した。
その時だった、スーツを着た男達が庁舎内に入ってきた。
「あ?何だあいつら」
そうつぶやくと海野は男達を睨みつけた。
「特別作戦攻撃部隊で間違いないな?慎重に会議を重ねた結果、お前らの活動停止が決まった。訓練器具、装備など諸々押収する」
「おい、待てよ。どう言う事だ?あ?勝手に触ってんじゃねーよ。北海を捕まえたのもおかしいだろ?俺らはあの事件に関与はしてねーんだよ。そもそもどうやって幹部が集まる日時、場所を把握すんだよ?考えたらわかるだろ?」
「うるせーな。黙れよ。下っ端が。ごちゃごちゃほざくな。」
そう言うと一人の男は海野を睨み返した。
「すいません。うちの海野が。それにしても急すぎではありませんか?活動停止って。我々はこれからどうしろと?」
浦渼が言った。
「除隊を検討中だ。処分が決まるまでの間、家で大人しく引っ込んでろ。」
「いやいや、待ってください。自分たちには、生活があるんです。その期間ってどれぐらいです?それに処分を受ける覚えなどありませんよ。」
「お前らも今共犯の身だぞ?大人しくしてろよ。期間は今のところ不明だ。なんせこっちは暇じゃねーからな」
そう言うと男は後ろを振り返った。
「さっさとやれ。訓練器具、装備品全て押収しろ。」
男が言い終えたその時だった、いきなり背後から首を絞められた。
「最後の抵抗だ。開戦には反対だ。」
海野が言うと建物内から続々と特別作戦攻撃部隊員らが出てきた。
「総員、戦闘態勢に入れ。開戦派をぶっ潰すぞ。」
海野の怒号と共に隊員らは右手を上に上げた。