コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主要登場人物一覧
大石慶敬(23)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(24)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(32)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(35)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(40)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(59)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(49)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(46)…国家保安庁特殊空衛団管理官
……………………………………………………………
「今朝10時頃、国家保安庁第二庁舎にて暴動が起きていると110番通報がありました。ただいま現場より中継を繋ぎます。」
「こちら現場です。第二庁舎は今、駆けつけた警察官らによって中が見えない状況となっております。数分前には救急車が出入りしている様子もあり負傷者、暴動に参加している人の詳細はいずれも不明です。」
夕方のテレビ番組はどれも暴動の様子を放送していた。
「えー今回発生しました、第二庁舎での暴動騒こ動についてですが、首謀者は、海野崇特別作戦攻撃部隊第1班副班長と判明いたしましたことを発表させて頂きます。尚、これから暴動騒動について詳細を説明させていただきます」
第一庁舎では、矢田による緊急記者会見が行われていた。
その頃、第二庁舎では、暴動が終盤を迎えていた。
血だらけになりながら海野はただ立ち続けて
「海野さん、周囲は警察が取り囲んでいます。ここから無事出るのは……」
新屋が言うと海野はただ目の前にある日本国旗を見ながら言った。
「俺にはあと一つやる事がある。それが終われば警察に自首する」
「やる事?」
新屋が聞くと海野は頷いた。
「国民にこれからの日本の行末を伝える。何も知らずに戦争が起きれば国内は、これまでにない騒ぎが起きるだろう。もう開戦派を止めることはできん。」
「でもどうやって、国民に?」
新屋が聞くと海野はスマホで第一庁舎でおこなれている記者会見の様子を記載している記事が書かれたものを見せた。
「記者会見を一時的に乗っ取る。それが終われば俺は責務を全うしたということで警察に自首する。いや、正式には幕監(幕僚監部)か。今ここにいる奴らで手伝ってくれるやつは挙手してくれ。俺に加担すれば最悪、これからの人生棒に振ることになるかもしれん。それでもいいのなら手伝ってほしい。俺の最後の仕事だ。頼む」
そう言うと海野は頭を下げた。
海野が頭を下げたのを初めて見た大石らは思わず口を開けることしかできなかった。
「俺は参加します。俺は最後まで反戦の姿勢を見せたいんで」
日野が言うと大野も挙手した。
「日野がやるなら俺もやります。」
「俺もやろっかなー。」と甲賀
「おもしろじゃねーか笑笑」
そう呟きながら新屋が挙手した。
「俺、運転得意なんで任せてください。第一庁舎まで安全に迅速に運んでみせます」と豊島
「俺もやらせてください。このまま開戦になるんだったらせめて最後、反戦派が戦ったという事実、そして開戦になっても国民の皆さんが俺たちに国防を任せたいと思ってもらえるような仕事をしたいんで。」
大石が言うと海野は涙を袖で拭った。
「ありがとう。」
「海野、俺にも手伝わしてくれ。お前の最後の勇姿、この目に焼き付けてーからな。」
浦渼が言うと海野は笑顔で頷いた。
「もちろん。」