※青山×南雲
いつかの、ランジェリーって男のロマンの派生的なやつ…
南雲の兄貴の褐色肌に似合うのは…?
一応センシティブにしましたが健全そのものです←
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『はあああああ…っ』
 
 
 
 南雲梗平、再びやらかす。
 
 
 
 
 
 
 
 
 『なんで、俺はこう学ばないんだ…っ』
 
 そう頭を抱えて、自室でうづくまるのは天羽組一の自称色男…南雲梗平。
 
 
 彼の周りには空いた酒瓶が転がり、
決済と発送完了の旨を表示したスマホが。
 
 …いつか見た光景である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 例のランジェリーを恋人に発見された後。
 
 シラフで恥ずかしいお披露目会をさせられたのだ。
最後まで身体には触れさせずに性交は阻止してみせたが ずっと視姦されるは、甘い声でこれでもかと絶賛された南雲はギリギリ彼を山鎌で斬らなかった。
 件のランジェリーは戒めとして残念がる彼の前で処分したのは言うまでもない。
 
 
 
 
 
 『だからってまた同じ失敗してんなよ俺ッッッ』
 
 
 
 
 
 ………いったい自分は何を考えたのか。
 
 戦々恐々と、
…少しの好奇心。
 
 大人しく特級呪物を待つ事に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『き、来たな…ッ』
 
 小包のそれを正座で開けてみる。
 
 
 
 
 
 
 ……….。
 
 
 純白総レースの、清楚かつ胸元を強調するかのようなブラに同じく総レースだがTバックのショーツ。
これらはれっきとした、【メンズ】用だ。
 前回のピンクと紺のランジェリーとは違い、
多少値が張るだけあって触り心地も生地もしっかりしている。
 
 
 【梗平さんは、黒も大変お似合いですがきっと白も素敵でしょうね】
 
 
 そう青山に言われた言葉を南雲は忘れてない。
肌に映えるとか昔から良く言われていたがあまり白のアイテムは身近では持ってなかったが…
 こんな形で入手するとは…
 
 
 
 『……琉己、なんて言うんだろ…』
 
 
 前回の実体験から、ドン引きされる可能性はないだろうが。
いつもいつも甘やかしてくれる歳下の恋人をなんとかして掌で転がしたい気持ちが勝ってしまった南雲なのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 天羽組事務所にて。
 
 
 
 南雲は出社してからずっとソワソワしてる。
 今日はいつもより、シャツのボタンを2個ほど閉めてるが。
 理由?
 それは…
 
 
 『……っ、(慣れないな…//)』
 
 胸元の違和感、締め付けてるものがうっかり見えないようにだ。
今、南雲の服の下にはあの購入したランジェリーを身に纏っている。
 あとは恋人にどう切り出すか…。
 
 青山は香月や小峠と馴染みの店の見回りに行ってるはず。
 …遅くなることはないだろうが空龍外は歓楽街。
周る店も多い。
 
 仕事中の彼を邪魔してしまうと後ろ髪を引かれつつも…あんな恥ずかしいお披露目会をさせられた怨みも少し。
南雲は意を決して電話をかけた。
 
 『南雲の兄貴!』
 直ぐに嬉しそうな声色が耳に届き口元が綻びそうになる。
青山はどうやら店先にいるのか街の喧騒と嬢達の声が背後で入り混じる。
 『今外か…?』
『はいっ、〇〇通りの△△って店に…空中店舗のところです』
 外階段で店に上がる、あのキャバレーを思い出す。
レディ達のレベルが高かったなぁと、
しかし本来の目的に意識を修正した。
 『な、なぁ…今夜うちに来る予定だよな…』
『……梗平さんのところにお伺いさせて頂きます』
 不意の名前呼びにキュンとしてしまう。
 『明日は早番なので長居は出来ませんが…ご飯、是非俺に作らせてくださいっ 好きなものなんでもーー』
『と、泊まっていかないか…?』
『え?』
『っ……今…テレビ電話できる…?』
 
 瞬時にテレビ通話に切り替わり、
甘く男前な青山の優しくも…少し不思議そうに南雲を見つめていた。
 『南雲の兄貴?どうしましたか?』
 青山は頬を赤く染めた南雲に熱でもあるのかと思っているかもしれない。
 
 『………….……俺、今日……着けてるんだ…』
『⁇南雲の兄貴……梗平さん…?』
『……っ』
 南雲はチラッと肩が見えるように…
純白のレース肩紐を見せた。
 『ッッッッッ⁉︎⁉︎⁉︎』
 
 
 画面の向こうの青山が固まっているのがわかる。
猛禽類のように、
金眼が大きく、鋭い。
 
 『…//////// ま、前に白も似合って…////
……っ、今夜なら……コレ、琉己に…見てほしい……琉己は……み、見たいか…?』
 
 …………。
 
 
 
 『……る、琉己…?』
 
 
 まさか引かれてたか、と南雲から血の気が引きかけた時。
 
 
 
 
 
 『……え”?』
 
 
 凄まじい音。
経験則から、何かが階段から転げ落ちたような音だ。
 
 
 (あ、青山ーーーッ⁉︎⁉︎)
 (青山の兄貴⁉︎大丈夫ですか⁉︎⁉︎)
 (きゃああ!青山さんが階段から落ちたー!)
 
 
 『……え?え⁇』
 暗転する画面と、香月や小峠達の悲鳴。
どうやら青山が店先の階段から転げ落ちたらしい。
 
 
 『青山っ…琉己ッ、大丈夫か⁉︎』
 『……っ、梗平さん…っ』
『!だ、大丈夫か…⁉︎』
『スーパーマンなので…怪我にも入りません…
…しかし…』
 
 
 何故か息が荒い青山。
階段から落ちた痛みからか?
 
 『………今夜……梗平さんのこと、優しく出来ないかもしれません…』
 
 
 『………え”////』
 
 鼓膜を震わす雄の声。
思わず腰が砕けそうになるが…。
 『……っ//////』
『すぐ、帰りますので……待っててくださいね…?』
『うん…////』
 
 
 通話を終了した南雲はへたりと座り込む。
 
 
 
 『…っ////// よ、喜んでる…ってことでいいのか…?////』
 
 
 
 優しく出来ない。
 
 
 その言葉に鼓動が高鳴り…
早く帰ってきて欲しいと願うことしか出来なかった南雲であった…
 
 
 
 
 
 
 
 続く…?
コメント
2件
青山の兄貴大丈夫かw 毎回素晴らしい作品書いてくださりありがとうございます😭