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「望華おせーな」
「なぁ」
「ごめん遅くなっちゃった」
髪の毛を結ぶのに時間かかったせいだ
着替えるのもだけど
「なんか小学生みてぇだな」
蘭くんの言葉がズバッと私に突き刺さる
「えぇ?!」
そんな幼く見えるのか私…
ちょっとショック
「嘘に決まってんだろ
似合ってる」
「本当…!」
「つーか、髪の毛結んだんだな」
竜胆くんが私の髪に触れる
「暑いし、二人みたいにイメチェンしたかったから
似合ってるかなわかんないけど」
「めちゃくちゃかわいい」
「ほんとに?えへへ…」
いっぱい褒められたから照れちゃうな
「よーし!
じゃあ早速行こう!」
二人の手を引いて、海水浴場へ走った
白い砂浜、青い海
夏を感じる…!
「やべぇ、竜胆
海じゃなくて望華しか目が向かねぇ」
「俺も」
「二人とも、早く!
早く海入ろ!」
早く海で遊びたいという気持ちでいっぱいなため、先々歩く
海水に足をつけると、ひんやりして気持ちいい
「…あ!
日焼け止め塗るの忘れてた!」
塗らないと真っ黒になる
私は慌てて海から出た
「どうした?」
「日焼け止め塗るの忘れててさ
…あれ?竜胆くんは?」
「浮き輪買ってくるってどっか行った」
「そうなんだ」
持ってきたカバンを漁る
ポーチを取り出して、その中から日焼け止めを取り出した
「俺が塗ってやろうか?」
「え、蘭くんがいいなら頼もうかな…」
蘭くんに日焼け止めを渡した
「あそこの階段でやろうよ
立ったままだと塗りにくいと思うし」
さっき海へ向かうときに降りた階段に座る
あんまり人が通らないから、真ん中らへんに座ることにした
「じゃ、ここ座って」
指を差したのは蘭くんが座る階段の1つ下
私はそこに座った
蘭くんは腕から日焼け止めを塗る
ちょっとくすぐったい
「…
あ、あの、蘭くん…」
「何?」
なんて言えばいいかわかんないけど
くすぐったいっていうか
「もうちょっと、違う塗り方してもらっていい…?」