主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(45)…6代目総統佐島篤大(30)…最高中央指令部長
「失礼します」室口に呼ばれ蔵島と中島、松浦は総監室にいた。
「昨日、救出作戦のメンバー発表が行われたな。どうだ?選ばれて」室口が言った。「嬉しいっす。これが率直な意見です」中島が言った。
「そうか。今回君たちを呼んだのは青年の警護を交代してもらう為だ。今、警護担当をしている隊員らと君たちとで交代してもらう。スーツを着用の上、指定された物を持って明日から向かってくれ」
「いきなりすぎないすか?後3日後っすよ?救出作戦」松浦が言った。
「わかってる。だから何だ?お前らに休みを与えたところで遊びにしか使わんだろ?それに今回の警護任務を担当した者には給料の中に特別手当が入る。かなり高額らしいぞ。俺は知らんが」
「なら、やります。」そう言うと松浦はにやつきながら部屋から出て行った。
翌日スーツを着た3人は青年が住む家に向かった。
今回の任務で拳銃の携帯が認められたが、民家が隣接していることから発砲は許されておらず、警棒の使用のみ認められている。
拳銃使用の場合は無線で本部に許可を貰う必要がある。家の前に着くと3人は警護担当の警衛官に敬礼した。
「お疲れ様です。総員3名、欠員なし、これより警護任務の交代を行ないます」
「お疲れ様です。総員3名、異常なし、これまでの任務で異常はありませんでした。」
簡単な報告を終えると警護担当の警衛官らは止めてあった車に乗りそのまま走り去って行った。
「じゃあ、行くか」蔵島が言うと2人は頷いた。家の中に入ると青年はソファーでくつろいでいた。
「失礼します。今日からしばらく警護担当を行うことになりました。警衛隊の蔵島です」
「中島です」
「松浦です」
「あ、どうも」
「松浦、対象者の警護を頼む俺と中島で家の周回警備を行う」
「おけ」蔵島は簡単な指示を出し終えるとそのまま家の外に出た。
警護を開始して1日目が経過した頃、明日に控える救出作戦に向けて蔵島達は警戒心を緩め明日に備えていた。
「水分補給行ってくるわ」
「おう」蔵島は欠伸を我慢しながら車の中に入った。その時だった。耳につけていたイヤモニから中島の声が響いた。
「前方、不審動物体を発見。警戒体制に入る」
「まじかよ」蔵島は飲んでいたペットボトルを急いで直すとそのまま中島のもとに駆け寄った。
「まじじゃん」
「やるか」蔵島と中島は警棒を構えるとゆっくりと物体のもとに向かった。
不審動物体の正体はすぐに新型ウイルスと判明した。蔵島は新型ウイルスに襲いかかるとすぐさま背後にまわり飛び蹴りを入れた。そして倒れた新型ウイルスに馬乗りになると腰ベルトからナイフを取り出し首もとに刺した。
「中島、大丈夫か?」
「大丈夫だ。」少しだけ苦戦していた中島だがすぐに新型ウイルスを倒した。
「なんでここに新型が?」蔵島達が疑問に思っていると前から次々と新型ウイルス達がやってきた。
「行くか」騒ぎを聞きつけ次々と民家から住民たちが出てきた。その住民達の目には新型ウイルスを倒していく蔵島達の姿が映っていた。
「周回警備だ。戻るぞ」蔵島はすぐに中島と共に家の前に戻った。
「皆さん、家の中に戻ってください」蔵島は群がっていた住民達に警告した。その時だった、住民達の群がりから銃声が鳴り響いた。
「あっ…」中島がその場に倒れた。
「中島、大丈夫か?」
中島からの返答は無かった。銃声を聞き住民達は家の中に避難して行った。
「警衛隊だろ?お前らが警護してる奴出せよ。じゃねーと死ぬぞ?お前」
フードを被った2人の男は蔵島に拳銃を向けながら言った。
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