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カナアメ
本番無し
エロあり
秘密の時間
午後6時の夕暮れ時。
やっと学校が終わった。
カ「はあ…」
正直あんな所行きたくは無いが…
あれだけで評判が上がるんだったら安い物だ。
今日も100点を取ってきた。
父からは褒められる事だろう。
カ「…兄さん」
思わず口に出してしまう。
兄さん。
僕の大好きな兄さん。
何時も優しくて、明るくて、頭も良くて、太陽みたいな兄さん。
ここ最近はすっかり不良になっちゃって、学校にも来なくなった。
でも、本当は真面目な人なんだ。
僕は知ってる。
ア「うるせえっ!クソジジイ!俺に指図すんなっ!」
イ「貴方は!黙って聞いていれば親に向かってなんて言い草!」
ああ、またこれだ。
今週中に何回聞いただろう。
二人の話は根本的にずれてる。
折角のシェパードパイが台無しじゃないか。
カ「…」
イ「そんな大口を叩いて!!貴方も少しはカナダを見習ったら如何ですか!?」
ア「うるせえ!!カナダを引き合いに出すな!!」
兄さんが僕の事で怒ってる。
ふふ。ちょっと嬉しくなっちゃった。
…父さんは…僕の事をすぐ引き合いに出す。
僕が今日も100点を取ってきた事、褒めてくれなかった癖に。
あーあ、昔はそんな人じゃ無かったはずなんだけどなあ。
カ「ご馳走様でした」
何だかんだで、パイは美味しかった。
僕って料理上手いのかな。
そんな事を考えながら、机に向かってブツブツと勉強をする。
カ「えーと…13の3乗で2197…」
優等生の僕は、家に帰ってもずっと勉強をする。
だって、優等生だから。
父さんは褒めてくれないけど。
カ「…」
…虚しくなって来た。何のために勉強してるんだろう。
こんなの社会に出て役立つのかな。
先生はずっと教えてくれない。
家族と仲良くする方法も、正しい道の行き方も。
正直、優等生なんて、あんまり良い物ではない。
…でも、虚しさを埋める方法なら知っている。
誰にも真似出来ない、僕だけの方法。
カ「…兄さん」
ちゅっ
物静かな部屋に、リップ音が響く。
待っててね、兄さん。
今行くよ♡
ア「あー…糞…」
どうにもイライラする。
あのクソジジイ。親父面しやがって。真面目に人間もやってない癖に。
何よりいけ好かなかったのは、カナダを引き合いに出してきた事だ。
アイツは関係ねーだろ。アイツは。
アイツが100点取ってきた事、微塵も褒めなかっただろーが。お前。
あの人のそういう所が嫌いだ。
ア「…」
あの人が変わっちまってから、本当に辛かった。
親父面したかと思ったら、子供みたいに泣きじゃくりやがって。
だから、グレてやった。
学校も行かないで、ずーっと遊んでやった。
アイツを苦しめたかった。
アイツに、構って欲しかった。
でも、アイツは苦しまなかった。
構ってくれなかった。
アイツはいつも人事だ。
俺が独立しようとした時だって、カナダが独立しようとした時だって。飄々とした顔付きで。
でもウケたなあ。戦で俺に追い詰められたアイツの顔。
勝てるとでも思ってたんだろうか。
目かっ開いて、整った青い顔もっと真っ青にして、固く結んであった歯ガチガチならして。
今思い出しても笑えてくる。
…こんな事考えてるなんて、俺も俺でサイテーだな。
見放されたのも、今なら頷けるかも。
…でもアイツは…カナダは見離さなかった。
俺が独立する時だって、笑顔で見送ってくれた。
優しくて、真面目で、頭も良い。
俺の自慢の弟だ。
笑顔も可愛いし。
でも…アイツ、最近なんだか変な感じだ。
事あるごとにスキンシップを求めて来たり、恋人を見てる様な目つきで見てきたり、挙げ句の果てにはキスまで。
文化の違いなんだろうか…同じ英語圏なんだけど…。
コンコン。
カ「兄さん。僕だよ。カナダ。入って良い?」
…噂をすれば、何とやらって奴か。
ア「ああ!カナダか!入ってきていーぞ!」
ガチャ
カ「ありがとう兄さん〜。あ、横、座るね。」
カナダがベットに腰を下ろす。
やっぱ顔良いな、コイツ。
この整った顔立ちは…アイツ譲りだな。認めたくはねーけど。
ア「いやあ、さっきはごめんな!ついカッとなっちまってさ!」
カ「大丈夫大丈夫!いつもの事でしょ?」
ア「あはは!それもそうだな!」
ア「それで、こんな夜中にどうしたんだ?」
カ「いやあね、ちょっと兄さんと話がしたくなっちゃって。」
俺と話がしたくなっちゃっただって?!くーっ!可愛いなこいつ!
ア「よしよし、それじゃあ兄ちゃんと一緒に朝まで語り尽くそうぜ!」
カ「あは、明日学校なんだよ〜兄さん?」
ア「あ」
話は盛り上がった。
特に親父の愚痴で。
子供としてはサイテーだけど、兄弟としてはサイコーだ。
その最中で、恋人とかの話になった。
カ「ねーねー、兄さんはさー、彼女さんとか居る?」
あー、もうそう言う事が気になる年頃かーこいつも。
ア「えー?今は居ねーけど。」
カ「居た事はー?」
ア「な〜い」
カ「あはは!それじゃあ僕と一緒だね!」
ア「おう!俺達はいつでも一緒だ!」
カ「じゃあさ、一緒同士…くっついちゃう?」
ア「…え?」
俺は戸惑った。だって、コイツ、冗談にしては本気の顔してたから。
何か愛しい物でも見る様な目で、こっちを見てくるから、少し怖くなってきちゃって。
ア「…あ、あー…じゃあ…くっついてみようかなー…何ちゃって…。」
怖い。初めてこんな事思った。弟が怖い。
カ「ふふ。困ってるにーさんも、可愛いなー…♡」
ア「…へ?」
…可愛い?どう言う事だ…?
カ「自覚してなかったの?この人たらしーっ。」
カ「まあ、そんな所も、兄さんの魅力の一つなんだけどね。」
ア「あ…カナダ…?」
カ「…ねえ、兄さん。僕は本気なんだよ?」
いつのまにか、壁に追い詰められていた。
やばい。危険だ。鈍感な俺でも分かる。これは駄目なやつだ。
カ「兄さんの事が…アメリカの事が…好きで好きで堪らないの…♡」
ドロドロな目で、此方を見つめる。
親父そっくりの、長い睫毛。
ア「…な、なあカナダ…こんな事…や、辞めようぜ…?俺達…男同士だし…きょ、兄弟だろ…??」
カ「男同士じゃ駄目なの?兄弟じゃ駄目なの?」
カ「兄さんいつも言ってたでしょ。恋に立場は関係無いって。」
自分で言った事が、帰って来ちまった。
因果応報じゃねえか。
こんな事なら、真っ当にやってりゃあ良かった。
ア「でもこんな事…!!」
カ「あー、もう大丈夫だから。」
カ「兄さんが悪いんだよ?」
そう言うと彼は、俺をベットに押し倒した。
ああ。
逃げられない。
カ「好きになってくれるまで、辞めない♡」
ア「あっ…やめっ…!んっ…!!///」
カナダの大きい舌が、ぬるりと入ってくる。初めての感触に、窒息しそうだ…。
ア「らめっ…ほんはこと///…しひゃら///…あっ…///」
カ「ひいさんも…かんじへるしゃん…」
ア「あっ…らめっ…ひゃあっ…!?///」
カ「…はんのうかわいっ…♡」
弟相手に口の中を呆気なく乱されてしまって。
何より…恥ずかしかった…。
ア「もう…やっ…やらあっ…やめれっ…///」
ポロポロ
カ「んん…ひいさん…♡」
ア「らめっ…///ほんはこと…///しひゃら…///」
あーーー可愛い…♡
なんて可愛い人間なんだ兄さんは…♡
呂律回ってないのも本当腰に来る…♡
ずっと夢見てたんだ…兄さんとこうする事…♡
ア「かならっ…///らめっ…///ほんひょに…///」
どうしてダメなんだろう…僕はこんなに兄さんを愛しているのに…。兄さんだって、気持ち良さそうにしてるじゃないか。
そんな顔真っ赤にして…可愛い顔が、もっと可愛くなっちゃうじゃん…♡
カ「にいしゃん…しゅき…しゅきらよぉ?♡」
嗚呼、兄さんの味だ。
甘い、嫌になっちゃうぐらい甘美な蜜の味。
如何してこんなに…人を…国を駄目にするんだろうか、兄さんは。
本当に好きだ…。
好き…。
ん…?
ポロポロ
冷たい…。
兄さん、どうしたの…
…泣いてる。
ア「もう…やっ…やらあっ…///やめれっ…///」グスグス
カ「…」
スルリ
ア「ん…あえっ…?///」グスッ
別に、兄さんを泣かせたい訳じゃない。
泣いてる顔も可愛いけど。
カ「ごめんよ…。」
火照った頭は段々と冷え、冷静になる。
そもそも、悪いのは僕なんだ。
こんな事、やるべきでは無い。
兄さんの言う通りだ。
兄弟同士でも、同性同士でも別に良い。
好き同士じゃ無いと、駄目だってだけ。
嗚呼、そんな簡単な事に如何して気が付かなかったんだろう。
僕、優等生なんて頭では無いのかなあ。
カ「…兄さん、ごめっ…」
…!!
ヂュッ
ア「んっ…///ふう…///んあっ…///」ジュルッ
カ「はっ…///んっ…///」
唇に吸い付くように、キスをされる。
深い、深いキスだ。
苦しくならない様に小さく呼吸する兄さんが何だか可愛くて、更に奥へと舌を進めていく。
ア「あ…かなら…///しゅき…♡」
カ「ぼくも…しゅきらよ…にいひゃん…♡」
嗚呼。キスってこんなに気持ち良かったのか。好きな相手とのキスは。
幸せだ。
ア「はあっ…///んはっ…///」
カ「はーっ…///」
兄さんと僕の唇が、綺麗な銀色の糸を引く。
名残惜しいが…これ以上は両方の理性が持たない。
ア「かなだ…好き…俺も好きだぞ…///」
カ「ん…」
頬に小さく唇を落とされる。
嗚呼、今僕の顔はどんなに熱いだろうか。
カ「やっぱり…好き…兄さん…」
明日は、学校を休んでみよう。
先生も、父さんも、碌な奴じゃ無いけど。
優等生じゃなくたって、良いんだ。
兄さんが居るから。
ア「ふっ…良いな…それ。」
二人で少し含み笑いをする。
ア「俺、カナダの事が、好きみたい…。」
ア「その…兄弟じゃない形でも…。」
ア「…だから、今日みたいな気持ち良い事、これからもいっぱいしようぜ。」
ア「俺達だけの、秘密の時間だ。」
月夜に照らされた貴方は、誰よりも美しく見えた。
朝。庭の鳩野郎が煩く鳴く、至って普通の朝。
徐に頬を触ってみる。
ア「…暖かい。」
嗚呼、やっぱり夢じゃなかったのか。
ドキドキとなる胸の鼓動を抑えながら、リビングに向かう。
今日は何だか、アイツといたい気分だ。
俺の、サイアイでサイコーでサイキョーの弟。
ご閲覧、有り難うございました。
それでは皆様、また後程〜。
コメント
7件
ッッッッ本当に最高ですね貴方って人は!!最高すぎです!!( ノД`)…( ノД`)…( ノД`)… 次も楽しみにしてます!!めちゃくちゃおもしろかったです..!やっぱカナダはヤンデレが最高ですよね(*´▽`*)
きゃああああ!!!??! 神様見つけたー!!?! 次のお話も楽しみにしてます…!