コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ミィコは朝からウキウキして目を覚ました。
白地に黄色の花柄のワンピースにスニーカーを履き、肩にトートバッグ。耳には、小さな音符型のピアスが揺れる。
「春ってやっぱり気持ちいい!」
鼻歌を歌いながら、ミィコは駅へ向かう。
電車に乗り、座ったのは窓際の席。車窓からは新緑が鮮やかに映り、その中に川沿いの道を歩く人々が春の日差しを楽しんでいる。
ミィコはほっこりした気分で外を眺めていた――そのとき、ほんの一瞬、見覚えのある二人の姿が目に映る。胸の奥に、きゅっと冷たい棘が刺さった。
それは、かつて近すぎて、遠すぎた存在たちだった。何気ない会話や笑顔。過去の記憶が、急に押し寄せる。
あのとき、無意識のうちに感じた絶望感や、失ったものへの痛みが、今でも心に残っている。
「…も・・・」
声が喉に詰まり、言葉が出ない。目の前の風景が一瞬、色を失ったように感じた。
ミィコは顔を手で覆い深呼吸をする。ゆっくりと息を吸って、吐き出す。
冷たい風が肌を撫で、少しずつ心を落ち着けてくれる。
「今の私はミィコなんだ・・・」
やがて電車は街に着き、ミィコは映画とショッピングを楽しんだ。
笑ったり泣いたり、夢中で時間を過ごして、ほんの少しだけ、心が軽くなるのを感じた。
嫌なことを忘れようとするかのように、歩き続けたミィコは、ふと足を止める。
近くの喫茶店――木のぬくもりを感じる、小さなカフェ。
その空気感に惹かれて、ミィコはそっとドアを開けた。
#配信ライバー #創作小説 #日常ストーリー #春の記憶 #癒し系主人公 #ミィコの物語 #心の揺らぎ #過去との再会 #ライバーの裏側 #オリジナルキャラ