こんにちは、楓です
ここではgnkiの短編集を載せていこうと思います
注意事項
ご本人様とは全く関係ありません
お話の中にセンシティブ要素が含まれています。というか、そのセンシティブ要素がメインです
このお話を他所に持ち出すことは一切禁止です
そして、至らぬ点も多いと思いますが、ご了承ください
【リクエスト】 gt×nsm
gt「」 nsm『』
ここから本編となります
どうぞ
nsm視点
セミダブルのベッド、二人で布団の中に潜り、眠りにつこうとしていた。 が、おれは寝れずにいた。この横にいる恋人のせいだ
その恋人は、後ろからおれのことを包み込むかのように強く強く抱擁している
いつも二人で寝るときは、今みたいにおれのことを抱きしめてくれる。おれはそれが心地好くて、安心できて、一日の終わりのこの時間を毎日のちょっとした楽しみにしていた
なのに、なのに、この時間が大好きで堪らないのに寝れないのはあまりにも彼のおれのことを抱きしめる力が強いせいだろう
いつもは、こんなにぎゅって、強くすることなんてないのに…なにかあったのだろうかと少し気掛かりになる
『ぐちつぼ…どうした?いつもより力強い…』
さらに、彼のおれを抱きしめる強さが増した。…正直苦しい
「…こんそめ」
『うん…』
「えっちしよ….」
正直驚いて、一瞬戸惑ってしまった。 急にそんなことを言い出してきたくせに、その声には元気が無くて、寂しそうでどことなく虚しさを感じたからだ
『…いいよ』
その、ぐちつぼの突然の提案は正直に言うと気分ではなかった。それでも、己の感情は二の次にして、提案に乗ることにした。だが、「乗ることにした」、というよりかは「乗らなければいけない」そんな強い使命感を感じてしまったのだ
照明のひとつもついていない暗い部屋を唯一照らしてくれるのは、カーテンの隙間から差し込んでくる青白い月光だけで、それは寂しさと孤独感を帯びた夜空のことも照らしているようだった
突如として開幕を告げたその行為においての主導権はどうやらいつも通り、彼が握っているようで、 腕を掴まれ、身体を起こされて抱き抱えられる
大きくて綺麗な手に頭を撫でられて、服の中にはもう片方の大きな手が入ってくる
そして、誰のせいか感度のよくなってしまっているおれの胸の突起をやけに丁寧に扱った。また、すぐにおれに熱い接吻を落とした
珍しいことに舌がすぐに口内に入ってきて、乱暴に舌を絡ませてくる
いつもの徐々にくるのとは違う急な刺激に身体が震え上がり、ゾワゾワとした感覚が全身に走り、広がって馴染んでいく
いつのまにか手首を掴まれていて、逃げることのできないおれのことを彼は必死に貪り尽くそうとしてくる
唇が離れればすぐに彼はこちら側に体重をかけてきていて、そのまま彼はおれのことを軽々と押し倒した
目線を下の方にやれば、彼の手がおれのズボンの方に伸びてきていた
彼はおれのズボンに手をかけて、アイコンタクトを送ってきた。それに「いいよ」と返事をするように腰を浮かす
すぐにズボンを脱がせてくれて、そのままそれをベッドから落とした
上に着ているTシャツは自分で脱ぎ捨てて、「来てよ」とアイコンタクトを送って腰の方へと手を回す
すると、彼もさらに乗ってきたのかすぐに服を脱ぎはじめて一瞬にしておれと一緒の格好になった
彼はおれの脚を閉じさせて、モノ同士を擦り合わせるようにして上に跨がった
いやらしく指先を重ね、絡めあうと綺麗に短く切り揃えられた爪が、おれの手の平の上を滑る。それが意外と、すっかり繊細になった身体には充分な刺激を与えてくれるようだった
彼は空いた方の手でおれの胸の突起を弄ぶように楽しげにカリカリと爪を引っ掛けはじめた
そんな微妙な強さの快感に不満げにしていると、すぐに胸のほうから指が伝っていき、お腹の上を通っておれのパンツの上に彼はその大きな手を置いた
彼はトントンとソレの上で指を踊らせ、艶めかしく、おれのことを真剣に見つめた
その瞳は本当に色っぽく、美しく今にも吸い込まれてしまいそうな強い魅力を感じさせた
彼の瞳を見つめるのに夢中になっているうちにパンツの中に手が入ってきて、優しい愛撫をたっぷりと受ける
すると、彼の大きな身体がおれに覆いかぶさり、おれの両手は彼の大きな片手にひとまとめにされて頭の上に持って行かれ、押さえ付けられた
抵抗の余地が無くなったおれを見下しながら彼はおれのパンツを剥いで、ついにおれのモノがあらわになった
おれは、それがいつになっても慣れなくて、恥ずかしくてつい、いつも顔を隠したくなってしまう
しかし、顔を隠したいからと、いくら手を動かして彼の拘束から逃れようとしても上手くいかない。それどころか、さらに彼の拘束の力は強くなるばかりで、おれはされるがままの状態に陥ってしまった。 そんな状況下でおれができることとは、顔を横に傾けて少しでも表情を隠そうとすることだった
しかしそうしたのはどうやら悪手だったらしく、彼はおれが横を向いて耳が見えやすくなったことをいいことに、おれの耳を舐めだした
なんだかくすぐったくって、変な気持ち良さを感じてしまい身体中がウズウズとして落ち着かない。それに加えて脚も勝手にジタバタと動いてしまう。必死に首を振って振り放そうとしたが、どうやらそれは難しいようで首を動かしたら、動かしたらですぐに舌は吸い付いてきた
モゾモゾとした、なにかが這い動く感覚。いやらしく、生々しいなんと言い表せばいいのかもわからない音。それらは、耳の方から勝手にやってきてはおれの頭の中を支配した
『…..んっあぁっ』
完全に忘れてしまっていた。耳を舐められていたから、完全にそっちのほうに神経が集中してしまっていたのだ。また、種類が違う…というより、とにかく新しいなんらかの刺激が走ったのだ。それはなにかと思えば、彼がおれのモノを上下に擦りはじめたことからくる刺激であったのだ。そして、不意にも今日初めての嬌声が漏れてしまった
おれのだした嬌声に反応した彼はようやく耳から離れていき、一瞬瞳を揺らしては満足げに笑みを浮かべた。そして彼は容赦無く、手を動かし続けた
そして恥ずかしくて隠したくても、手を固定されているから隠せないもどかしさと、「なんだか今日はいつもと違う」という特別感からくる「続けてほしい」という気持ちにおれは板挟みになって、さらに変な気分へと追い込まれていった
彼が手を動かす度、比例するかのようにおれの呼吸は浅く乱れていき、脈拍も徐々に速くなっていき、 緊張と期待で身体中に力が込められていく。その様子におれは彼に翻弄されているのではないかとも錯覚してしまう
彼によっておれの深いところからなにかが込み上げそうになったその時、突然彼は手を止めた
漏れそうになった息をはっと飲み込んだ
「まさかこんな中途半端なとこでやめるとかないよね」と本来なら心配する必要のない心配事が少し酸素が不足気味の頭の中によぎる
そして、じっと疑いの意もかねて彼を見つめていると、そのまま黙りこんだままの彼はローションを手に取った
おれは彼のその行動に、胸がなんとも言えない緊張から来る微妙な息苦しさと膨大な高揚感で張り詰めていくのがはっきりとわかった
それと同時にようやく手の拘束が解かれた。だが、いざ解放されるとなると手の置き場に困ってしまい、一瞬苦笑いを浮かべる
彼のことを無意識のうちに目で追っては、「はやく」と催促したい気持ちがどんどんと高まっていく
少しの間手の平の上でローションを人肌程度になるように温めていてくれていた彼はついに動きだして、彼のローションの絡んだ指先がおれの孔に触れた
その後、すぐにゴツゴツとした長い指が入ってきて、少しずつ少しずつ奥へと進んでいった
「もう何度目なのか」なんてわかりっこないうちに熱いキスを注がれ、ザラザラと舌が触れ合う感触に溺れたと同時に中では指が曲がり、いいところを執拗に刺激される。それに思わずおれの身体の左右に置かれている彼の腕に縋り付きたくなってしまう
少しずつ上がってくる快楽にもうどうすればいいのかもわからなくなって、そっと目をつむってみる。するとさらに一層刺激が増したような気がして、反射的におれは彼の腕に強く縋り付いた
そして、気付けばキスを注がれている口からは小さな吐息まじりの嬌声が次々に漏れ出すようになっていた
じわじわと快感が身体の中を巡り、曲がる指に甘噛みするように時々孔が締まる
あー、もう…はやく、はやくはやくはやく欲しい
いつからか、乗り気ではなかったのに今ではおれの方が彼を求めている。すっかり乗り気になっていたのだ。そして、おれのソレを求める欲求はついには絶頂に達しており、言えるのであれば、恥を捨てられるのであれば..「はやく欲しい」そう、彼に今すぐに正直に伝えたい
優しく、おれのことを大切に扱ってくれる彼は、いつもしっかりと慣らしてくれる。でも今日はもういい。おれの中で彼とはやく繋がりたい気持ちがどんどんと大きくなっていく
そう想っていたそのとき、指が抜かれて、ぐっと孔が締まる
その後に期待しつつ、固唾を呑んで彼の瞳をじっと見つめると、さらに脈拍がはやくなり、全身が熱くなっていく
彼は照れ臭そうに目を細めた。そして左上を見ながらゆっくりと口を開いた
「…いい?…我慢すんのきつい…」
彼の放ったその言葉に反応して、頬が一気に紅く染まっていくのがよくわかった
『..欲しい…』
そして、次の瞬間にはすぐに返答をしていた。少し食い気味だったかもしれない 、ずっと期待してたからかな…。それと、おれの想っていたことを彼は見抜いたのかなと、なんだか照れ臭くなってくる
返事をすると、すぐに彼はおれの身体を起こして、おれは彼の指示の通りに四つん這いになった
彼は静かに避妊具の袋を破いて自身に取り付けた。そして 丁寧なことに彼はまた、ローションを手に取って自分のモノに絡ませた
腰を持たれて、どきどきとなる心臓を押さえたくなる。なるべく力を抜いて、荒く乱れかけた呼吸を一生懸命に整える
孔になにかが触れたと思った矢先、すぐに中に入ってきた
そして、それはゆっくりと熱を帯びたおれの中を進んでいった。おれは いつになっても少しは感じてしまう異物感と圧迫感、そしてなによりも繋がれたことに対する喜びを心の中で強く強く孕ませた
その喜びにのぼせていると、急に腕を掴まれた。それに、 どうしたのかと、横目で彼を見る
「身体…起こせる…?」
身体を起こす…?
今からどんなことをするのかが気がかりになりつつも、孔からは、決して抜けることのないようにゆっくりとゆっくりと身体を起こしていく。彼が腕をしっかりと握ってくれているおかげでバランスが取りやすく、動きやすい
そんな調子で少しずつ身体を起こしていき、やっともう少しで完全に身体を起こすことができると思ったそのとき、おれの両脚は彼の両脚で外側からがっしりと固定された。彼は一瞬のうちに身体の向きを90度以上変えた。そしてそのまま彼は壁の方へと近づいて、おれは身体の大きい彼と壁の間という、まぁなんとも狭いところに挟まれてしまった
『ぐち..つぼ..?』
「大丈夫…」
おれの少し震えた声色など気にするつもりのなさそうな優しい声色をする彼は、ゆっくりとおれの手を掬い上げて壁に押し付けた。おれの手の甲には彼の手の平が重なり、じっくりとした力がかけられている。あっという間のうちに喉は渇き、膝立ちをしている膝は震えだした
『….ん~っ”、ああ”♡♡っ…』
真下からものすごい力で身体を突き上げられたようだった。その、重い重いひと突きがおれの全身を揺れさせた
身体からは全身の力が抜けていき、だらし無く腰が反り、その後すぐにぐだっとおへその方を見つめるように頭は下がり前屈みになった
壁に両手をつけて、これ以上頭が下がらないように、前屈みにならないようにと身体に力を入れ直す
身体に力をいれようとおれが頑張るなか、彼はどんどんとおれの身体に電流のような刺激を流していく
さっきよりも脚は震えだし、気を抜くとすぐに開きそうになる。むしろ、思いのままに身体を動かすことができるのであれば動かしたい…。しかし、おれの脚は彼の脚に外側からがっしりとホールドされている。これは、脚を開くことができず思いのまま身体を動かすこともできないということだ。しかし、身体を自由に動かせないから「逃げることができない」ということでもあるのだろう。それは後ろからおれの手を掴む、彼の手の甲の皮膚から微かに透けている血管からも、彼の「逃がしたくない」という隠しきれずに透けた思いを安易に察すことができた
なんとか、一瞬頭を上げて部屋を見渡すと、カーテンの隙間から漏れる月光は消えてしまっていた
ついには、部屋を照らす明かりや光がひとつも無くなってしまったのだ。そのせいで部屋は暗闇に包まれて、雄大な夜空やこのちっぽけな部屋での孤独さや寂しさが一瞬にして増したように感じた
瞳は涙で濡れ、大粒の雫は頬から顎へと伝い次々にベッドシーツの上に落ちた。ベッドシーツは涙の他にも汗やなんらかの分泌液であろうものなどの体液と少量のローションが混ざった液体で濡れていて、所々に滲んだ跡が見られた
gt視点
俺が突き上げると、彼のふわふわとした綺麗な髪の毛が宙を舞う
彼の壁につけている手の指先には力が入っていき、次第に彼の指先からは赤みが無くなっていった。そして、力の込められた指は、第二関節で曲がり大袈裟に震えていた
彼が前屈みになり、筋肉質でしっかりと鍛えられた背中がよく見える。また、 背骨に沿って指でなぞると背筋が一気に伸びるのがなんとも面白い
彼は壊れかけのオルゴールのような途切れ途切れの不安定な呼吸を繰り返している
彼の浮きそうになった腰をぐっと押さえ込むと、彼の脚が閉じて、俺と彼の脚の間に隙間ができて少し冷えて湿った空気に肌が晒された
俺も前屈みになって彼の背中に密着すると、彼の身体は波打つようにして身震いした。彼の高まった体温が一気に俺に伝わってくる
彼の肩に頭をおいて、首筋を指で愛撫しながら耳に吐息を吹きかける。すると、上擦り潰れた甘い声が次々に俺の頭の中へと響いてきた
さらに力を込めて突き上げると、彼は身体の力が抜けてしまったそうでこちらに倒れてきそうになった。彼の身体をしっかりと受け止めて身体の重みを実感しつつも背中を押して元の姿勢に戻し、また壁に彼の手を押し付ける
ナカがぐっとキツく締まり、一気に彼の息はさらに荒く浅いものへと様変わりした。彼の天へ向かって反り立ったモノを掴んでみると、先走り液などが手に付着した。ぬるぬると根元を攻めるようにして擦る。すると、彼の片手がモノを掴む俺の手首を掴んで、引きはがそうと引っ張ってきた。顔を上に上げると、彼は弱々しいながらも必死に横に頭を振っていた。それでも彼の言うことを聞かなかった俺は、どうやら「悪い子」だと見なされたようで爪を立てられた。彼の爪が手首に刺さり、チクチクとした痛みが走る
しばらくすると、さすがに力も果ててきたのか、爪を立てられることは無くなり、引きはがそうと手首を引っ張られることも無くなり、ただただ手首を握られるようになった。おれが少し手を動かしたり、一突きしただけても、彼の手はピクッと動いて、俺の肌に爪を引っ掛けるようにして指をモゾモゾと動かした。その様子は可愛らしく、さらに彼のことを求める欲求は増していった
彼の脚がガクガクと震えだし、限られた小さなスペースの中で思いっきり暴れているようだった
モノの根元を擦るちゅくちゅくとした水音のようなものと湿った肌同士がぶつかる軽いようで鈍い音、それと彼の酷く乱れた呼吸音が重なって聞こえてきた
『…ん”ん♡♡あ”“っぐ..ちつ”ぼ”♡♡』
やけに大きな声を張り上げた彼は俺の手首を最も強い力で握った
背筋を大きくのけ反らせる姿が、俺には可愛らしい猫のように見えた
絶頂に達した彼は小刻みに身体を跳ねさせ、俺に向かってテンポ良くナカを締め付けてくる
俺が執拗にナカのしこりと根元だけを攻めたおかげか、どろっとした白濁の姿ソコには無かった
そして、ナカはさらに激しく熱を帯びていった
彼の乱れた呼吸は次第に落ち着いていったが、完全に治ることは無く、今もなお不安定な呼吸が続いている
声が枯れたかのように声を全く出さなくなった彼は、静かに絶頂の余韻に浸っているようで通常運転をこなしていた
彼は一回の絶頂がとても大きく深い。頭の中はふわふわとした快感で溢れており、身体は時々ピクつくそんな状態がいつも体感で5分間は続くそうだ
身体の力の抜けた彼を俯けで寝かし、お腹の下に枕を入れる
一度抜いた肉棒をもう一度挿入れると、孔がきゅっとねだるかのように締まった。まるで歓迎を受けているようだ
腰を下ろして、彼の頭を撫でる。すると、枕に埋まっていた顔が振り向き、俺の手に頬を宛てた。それに 思わず、口角が上がる。こんなに甘美で至福のひと時がずっと続いてくれればいいのに。と自分勝手な想いを切なく思う
強い力で彼の手に手を重ねる。手の甲を優しく撫でて、ちょっとした後彼の手の上から手を退かした
ぐっと彼の腰辺りを脚で挟む。 彼のたくましき肩を押さえ付けるかのようにして両手をつく。 切ない思いが込み上がってきて、目元の辺りがじんわりと熱くなっていくのを感じながらも ゆっくりと腰を動かしはじめる
未だにピクついている彼の身体は俺よりも一回りどころか二回りほど小さなもので、自分が覆いかぶされば、彼の姿など、全て隠せてしまいそうだ
少しずつ強くなる快感に己の身を任せ、一心不乱に腰を振る
自身の息も荒く乱れかけて、今となっては自分の下にいる彼の呼吸音よりも大きな呼吸音を出して呼吸をしていた
上から彼に覆いかぶさり、強く強く抱きしめる。彼の露になった首筋に噛み付くようにキスを落とす
先程まではあまり反応の無かった彼の呼吸は一気に不安定なものへとなり、可愛げの足りない喘ぎ声を出すようになり、俺の下でビクビクと身体を大きく奮わせていてた。そんな彼の身体の振動が伝わってくる
無意識のうちに腰を振るスピードは速くなり、あともう少しで自身に訪れるであろう大きな快楽に期待する
下にいる彼は、枕を腕で抱き抱えていて、一瞬身体の痙攣が収まったかと思うとその後すぐに大きく身体を痙攣させた。彼は肺に貯まった空気を吐き出すくらいの勢いで大きく息を吐いた後に絶頂を迎えてしまったようだ。ついでに彼は達している間は呼吸ができなくなってしまうので相当酸素が足りない状況に陥ってしまうだろう
自分はそうならないようにとなるべく呼吸を整えることを心掛けて、腰を振る。彼の落ち着かない呼吸音を聞いていると、段々と快感が込み上げてきた。目をつむるとその後すぐに、俺は熱を帯びた彼のナカに薄い壁を隔てて正直に切なさを吐き出した
快楽に支配されて快感で充満している頭の中にうっすらと耳鳴りがなった。その後、くたっとした意識の中でも、毛布を被ってその中で二人で抱き合いながらゆっくりと呼吸を整えたことだけは鮮明に覚えている
nsm視点
目が覚めたのはお昼前で部屋は暖かい陽気に包まれて、カーテンの隙間から漏れる月光は春の訪れを実感させる優しい日差しに変わっていた
横にいる身体の大きな彼の胸に顔を埋めて、昨晩の余韻に浸ろうとしていた。すると、またもや強い力で抱きしめられて、苦しさを感じる
「こんそめ、ごめん」
なにについての「ごめん」なのかを問いただすと「昨日は手荒にしちゃったから」とそれだけしか言わない。確かにいつもの彼とは違って手荒な部分も多かったと感じる。だが、おれが一番彼に聞きたいのはそんなことより何故急に誘ってきたかということだ
顔を上に上げて、綺麗な顔立ちを観察する
『急にえっちしたくなることもあるんだ?….』
顔を下に下げた彼と目が合う
「…いや?わかんないよ、こんそめには」
確かに彼の全てを知り尽くしている訳ではないが、少なからず彼のことをよく知っている人のうちの一人には入っているだろう
『だって悲しいそうっていうか、元気無かったから…』
「…ちょっと悪い夢思い出して、自分勝手になっちゃっただけっていうか」
『そっか』
さらに強く強く彼を抱きしめて、思いっきり胸に頭を埋める
あぁ、ずっとこうしてられたらいいな…
gt視点
『そっか』
それだけのことを言って深追いしない彼に心からありがたく思う
強がりたい気持ちもあるが、思いっきり甘えたい気持ちもある
悪い夢…。そんなものは一切見てない、本当は。ただ、こんなに大好きな彼がずっと俺と一緒に時を過ごしてくれる保証はなにひとつない。気の迷いでそんなことを考えてしまってからというもの、悲しくて虚しくて。「すぐに彼を感じたい」その気持ちが大きくなりすぎてしまったのが結果だ。
自分勝手で我が儘な自分に嫌気が差してくる。ただ、今は彼と同じ時間を過ごせることに感謝して、その時間を大切にしたいと想う
春の穏やかな日差しが入ってくる部屋の中は明るく、温かかい。そこはまるで楽園のようで本当に気持ちがよく、心地のよいものだった
END
コメント
4件
ああやばい最高です はじめちょっと抵抗しようとするけど逃げられないことを察して諦める右←大好き はじめは気が乗ってなかったのにいつのまにか自分から求めてしまってる右←大好き いつも優しいけど弱ってるとき少しだけ乱暴しちゃう左←ああ好き nsmさんが優しい…良い… 情景描写が凄かったです(語彙力△)事細かに説明されててとても良。ボリュームが多くてとても幸せです。