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コメント
1件
2月28日
『ん!割といい感じなんやない!?』
『今回は賞狙えるかなあ』
俺は飛び抜けて絵が上手い訳でもない。でも先生と同じことが出来るってだけで嬉しい。
ほんま好き。
3年なったら卒業制作見たいので美術部全員で作品作るやつあんねんな。
まじ楽しみ!先生が喜ぶ顔みたいなぁ
『よし、そろそろ帰るか。』
結構遅くまで集中してたみたい。周りには誰もおらん。
「…白?」
「まだおったん?もう鍵閉めるで」
『あ!すいません先生。 』
「ええんよ、ってかいい感じに仕上がってきとるやん!」
『でしょ!今回はいい気がするんよねぇ』
「おん!よぉやったな!(撫)」
『えへへ』
「んじゃ玄関まで送ってくわ」
『やったー!』
青side
「白は3年なったらどうするん?」
『どうするも何も、部活しかしないよ』
「勉強もしろよ〜?進学先が決まるんやから」
「まぁ内申点はいいだろうけど」
『内申あるからいーの!』
「どこ行きたいとかないん?」
『…ないかな』
『先生が決めてよ!』
「なんでよ(笑)ちゃんと自分が行きたいところ選ばなあかんで?」
『だって…』
「だってやない、夢とかないんか?」
『先生と居れればそれでいい!』
「はぁ?(笑)なんやそれ」
『ん〜じゃあ先生とおなじ高校行く!』
「え?」
『そしたら先生の後輩になれるじゃん!』
「まぁ、そうやけど…結構偏差値高いで?」
『どんくらい?』
「69から71くらい 」
『は?!たっか無理やん!』
「無理して俺と同じ高校行こうとして体調崩すなよ?」
『俺じゃダメか…』
「そんな俺と一緒にいたいん?」
『うん!やって恩師やもん!』
恩師か。
「…まぁどこ行くにせよ」
「後悔せんようにな。」
「ずっと応援しとるで(撫)」
『ありがと、先生。』
白に異動のこと伝えたらどんな反応するんだろう。
「じゃあな」
『バイバーイ先生!』
最後まで見届けたい。白がどんな道に進むのか。
ずっと守ってたい。
でも
【青先生。ちょっといいかな?】
「…はい、」
【異動の件なんだが…】
【正式に決定した。】
「…ッ!」
【残りの時間、沢山楽しんでくださいね】
「…はいッ」
やっぱりこうなった。俺は一生運が味方しないんだ。
「…白ッ(泣)」
異動まであと1ヶ月