※この物語はフィクションであり、
実在の人物及び団体とは関係が御座いません。
「武藤(むとう)、周囲の警戒を怠るな。ここは呪いの総本山だ。何が起きても不思議じゃない」
「りょ、了解です……」
壁のペンキが剥がれ落ち、
床のそこかしこにガラクタが放置されている。
僕と神凪さんは、錆びたロッカーが並ぶ薄暗い廊下を慎重に歩いていた。
(甲斐(かい)は、このビルの何処かにいる。もしかしたら、既に僕達のことを監視しているのかもしれない……)
携帯片手に視線を方々に走らせる。
と、その時――。
パタパタパタッ……
廊下の向こうが透けて見える、
膝から下だけの足が僕達の目の前を横切った。
「なっ! い、今のは!?」
「ビルに巣食う怨念か。それとも遊ンデハイケナイを生み出した、スタッフの成れの果てかもな」
錆と劣化と忘れ去られた時間で構成された世界に、
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