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ふっとスマホから目を離してソファの方を見ると叶がゲームしていた。
「なにやってんのー? 」
俺が尋ねると叶は、
「マリオーー」
とそっけなく返す。
ちょっとむかついた俺はさらにちょっかいをかける。
「64?」
「ちがう、スーパーマリオブラザーズ」
こちらには目もくれず、ずっとコントローラーをカチカチしている。
「いまステージ幾つ?」
「ちょ、いまいいとこだから」
はぁー?質問にも答えてくんないわけ?
「おーい叶さん?」
そう言いながら近づくと、ちょうど坂をかけあがるマリオが見えた。
「ねぇ大好きだよ、叶」
柄でもない言葉を口にする。
なにも反応がない。
「ねぇねぇ、俺のこと好き? 」
ほんとはゲームの方が楽しかったりして。
めんどくさいよな。
こんなこと聞いてくる彼ピ。
ネガになって、ちょっと沈んでいると、
「大好きだけど、急になに?」
と返される。
自分から言ったのになんだか恥ずかしくなってしまい、頭を抱えてしゃがみ込む。
「んーん、なんでも、ない…///w」
fin