テラーノベル
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※過去の歴史についての表現があります。
※何でも大丈夫な方どうぞ
事の発端は1773年 ボストン茶会事件だった
「アメリカッ!何故、なぜあんな事をしたんですか!」
珍しく怒っているイギリスだが、当の本人アメリカは知らんぷりだ。
「何故って、そんなの迷惑な”茶法”なんて作るからだろ?」
対するアメリカは落ち着いている。
アメリカの国民達はイギリスが出した法に不満を持ち大事な茶を捨て駄目にしてしまったのだ。
「そういえば、明日フランスが会議を開きたいそうだから出席しろだって」
「一体、何の話ですか?あのフラカスが…」
「親父〜。言葉が悪いぜ!俺にとっては大事な会議だからな」
そう言い、私の頭に手を置いてアメリカは行ってしまった。
「話を逸らしましたね…」
まぁ、いいでしょう。そう言い、イギリスは部屋を後にする。
“大事な会議だからな”
その言葉が脳裏をよぎる
彼と自分の問題を放ってしまったのがいけなかったのだろうか。
–次の日の会議室−
中からは言い争う声が聞こえる
イギリスとフランスの声だ。
この2人の仲は磁石の同じ極同士のように反発しあっていた。
「悪いんだけど、アメリカの植民地を終わらせ、彼を独立させたいんだ…ね?」
流石フランス。自慢のポーカーフェイスを崩さず話している
「そうやってまた、私のアメリカを奪う気ですか?」
対するイギリスは怒りを抑えながら話しているようにも聞こえる。
「……誰が君のだって?もうアメリカは1人の国なんだ。」
“どうしたいかは、彼が決めることだ”
「アメリカッ!貴方は…」
イギリスがアメリカの方を見ると彼は曇った顔をしていた。
(どうしたいかは、彼が決めることだ)
「……ッ」
私はその言葉を払うようにして会議室を後にした。
「さぁ、僕は君に支持された通りに行動したよ♪」
「おいおい、それだとさも俺がイギリスのことが嫌いって言ってる風に聞こえるだろ?」
「それにしたって君は物好きだね?
仲の悪い僕にこんな事させるなんて…」
「悪い悪い笑。でもそれがいいんだろ?
全部作戦を成功させるためなんだ。」
一体何の話やら…
次回「アメリカの作戦」
お楽しみに!
コメント
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アメリカ……どんな作戦を……?