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#SixTONES
Sora🍁🐥
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涼ちゃんも元貴の異変に気づいたらしく、
心配そうに見つめている。
ふと、涼ちゃんがこちらを見た。
俺と視線がぶつかり合う。
(ん?)
何やら涼ちゃんが口をぱくぱくさせている。
えーと、も…と……き………
『元貴、どうしたんだろう?』
『だいじょうぶな?』
あぁ、なるほどそういうことか。
『心配だね、』
俺も口をぱくぱくさせて返事をする。
その後も軽く目配せをした。
どれほどの時間がたったのだろう。
数十秒……いや、数分ほどの沈黙が
誰向けられたでもない小さな声で破られた。
「……そう…………ですよね…」
元貴の目には何が映っていたのか
まだリストバンドにピントが
合っていたのかもしれない。
だからか
元貴がスタッフに返したつもりあろう
その言葉は
空虚に投げられているように見えた。
元貴はまだ俯いたままだ。
そんな元貴を眺めていると
ゆっくりと口が開かれた。
「あの…衣装については……また後日……
考えさせてもらっても……いいですか…」
少し掠れた弱々しい声。
やはり普通じゃない。
絶対に何かあったのだ。
そう確信する。
何だ。何があったらこうなる?
そんなことを思っていると
景色が変わる。
元貴から自分の手元へと
無意識に視線が
滑り落ちていくのがわかった。
「全然大丈夫です!
じゃあ、今日は終わりにしましょうか。
お疲れ様でした。」
スタッフさんが終わりを告げ、
労いの言葉をかけてくれる。
「「ありがとうございました」」
俺と涼ちゃんの声が重なった。
…………………あれ?
…元貴は…………?
元貴の声がしなかった。
いつもなら誰よりも大きく、
礼儀正しく、挨拶しているのに。
慌てて元貴に視線を向ける。
俺の視線の先の元貴は
先程と同じような
いや、先程よりも暗く、
思い詰めたような表情で
左手を見つめていた。
ふと、周囲に目をやる。
幸い、スタッフさんはもういなかった。
元貴に声をかけてみよう。
そう思い、涼ちゃんの方を向く。
ピッタリと目が合った。
涼ちゃんも小さく頷いてくれた。
「元貴!もーとーき!」
名前を呼んでも反応はない。
「元貴ってば!」
元貴の肩にポンと軽く手を置く。
「っ……ぅわっ…!何!?」
案の定気づいていなかったようで
元貴の方が大きく揺れる。
「ぼーっとしてたから、
体調悪いの?大丈夫?」
「ご…ごめん……何でもない…」
じゃあ何があったんだ?
そう聞こうとしたときに、
涼ちゃんが口を開いた。
「ねえ元貴、衣装の案のことなんだけど…」
やっぱり涼ちゃんも気になっていたようだ。
「ぁ…いや別に…
あの案が…その…
いやなわけじゃないから」
元貴は焦っているのか、 涼ちゃんの言葉を
遮る。
目線が落ち着きなく空中を彷徨っている。
「…すごくいいなって思ったし、
……今回のライブにぴったりだと思う」
唇を滑らかに動かし、
早口でまくし立てる。
元貴がここまで言うときは
その案で決まることが多いのだが。
だからこそ
どうして?
やっぱりそう思ってしまう。
元貴は明らかに様子がおかしい。
ここは思い切って
聞いてみるべきなんじゃないか。
そう思い、息を吸ったと同時に
「ほんとにごめん…
あとは僕が決めるし、やっておくから」
元貴の心底申し訳なさそうな声が
聞こえてきた。
そう言われると問い詰める気が
萎んでいってしまう。
喉まででかかっていた言葉を止める。
そして改めて息を吸い、
異なる質問を口にした。
「ひとりで大丈夫なの?」
元貴が小さく、でもしっかりと答える。
「…大丈夫」
分かっていた。
元貴が絶対に大丈夫と言うことも。
本当にひとりでできてしまうということも。
でも
でも、今日の元貴は違う。
不安定。ぐらぐら揺れている船みたいに。
今手を離せば、落ちて
どこまでも黒い闇に呑まれてしまいそうだ。
「………大丈夫じゃ…ないでしょ……」
無意識のうちに、自分の口からそんな言葉が
飛び出していたことに気づき、
はっとする。
小さく、小さく
吐息に混じるように吐き出された言葉。
もう部屋を出ようとしている元貴には
届くはずもなかった。
誰に向けられたでもない独り言。
その発信源を探るように
涼ちゃんだけがちらりと目をやった。
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赤色のリストバンド____
お楽しみいただけているでしょうか!
やっぱりノベルは難しいですね💦
他の作品も読んでくださる方がいたら
ぜひぜひ!
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どちらがいいと思うか教えて欲しいです!
コメント
1件
うわあ、第2話もすごく良かった…。元貴の異変が確実に深くなってて、心配になるよ。あの「大丈夫じゃないでしょ…」のつぶやき、めっちゃ刺さった。言葉が届かないもどかしさとか、友達として見てる視点が丁寧に描かれてる。この3人の絆、ちゃんと感じるし、早く続き読みたいな。元貴の赤いリストバンド…伏線っぽくて気になる!