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#SixTONES
Sora🍁🐥
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「じゃあ、もう僕次のとこ行くから。」
「お疲れ様。」
部屋を支配していた沈黙を元貴の小さな声が
破った。
ミセスのボーカルであり、
フロントマンでもある。バンドの核。
そんな元貴はすごく忙しい。
朝から晩までスケジュールがびっしりだ。
だからこの後も仕事が
溜まっているんだろう。
「 そっか。頑張って」
「何かあったら相談してね」
涼ちゃんが短く返した。
元貴は軽く頷いて、外へと足を進めた。
バタン
扉の閉まる音が部屋に響いた。
部屋には涼ちゃんと俺の二人が残された。
涼ちゃんがこちらを向いて問いかけてくる。
「若井も帰る?」
「ううん、もう少し居る。
まだ、練習し足りないし。涼ちゃんは?」
「僕もまだ残ってるんだよね~。
元貴からの課題がどっさり…笑」
涼ちゃんの手には元貴から渡された楽譜が
いっぱいいっぱいに握られていた。
「『適当にアレンジしといて~!』
だってさ…笑」
「元貴100%だね笑」
「ほんとに」
そんな話をしながら顔を綻ばせていた
涼ちゃんがふっと真剣な表情になった。
「ねぇ、若井」
「今日…元貴…なんかおかしくなかった?」
涼ちゃんも感じていたようだ。
この大きな大きな
違和感を____。
「うん…なんていうか…… 」
「元貴じゃないみたい…。」
「そうだよねぇ…」
涼ちゃんが眉間に皺を寄せて相槌を打つ。
しばらく考え込んだ後、
ふっと表情を緩めて
「まぁ、今考えてもしょうがないよね」
「体調悪いわけでも無さそうだったし」
と話に終止符を打った。
そうだ。何か問題があったわけではない。
そう。その通りなんだ。
その通り……… なんだけど………
「やっぱり、おかしい……」
ひとりでに俺の口が動いた。
「あっ……ごめん…」
「そうだよね……心配だよね…」
涼ちゃんは少し迷うような素振りを
見せながらゆっくりと口を開いた。
「このこと、
元貴には言わないで欲しいんだけど」
「前に一度だけ…元貴に聞いたことが
あるんだ 」
「リストバンドのこと、」
え…?…今なんて………
「え……ほんとに?」
突然の告白に俺は驚きを隠せなかった。
元貴にとってこのリストバンドはただの
アクセサリーなんかじゃない。
すごく
特別なものなんだろう。
そう、思わせる
何かがリストバンドにはあった。
リストバンドの話をするということは
元貴のかなり深いところに触れることになる
そう思うと聞く勇気が持てなかった。
元貴もリストバンドのことに触れられるのを
嫌がっていたし、避けていた。
そんな状態で聞けるわけがないと
思っていたのに……
「うん、前から気になってたから…」
「どうしてずっと付けてるの?って」
涼ちゃんの行動力はすごいなと感心しながら
続きを促す。
「それで、元貴はなんて?」
「『なんでもないよ』って」
「『お守りみたいなものだから』
って言ってて、」
「お守り…………」
「うん、でもね…その話してたとき、
元貴…なんかすごく困った笑顔
だったから……
それだけじゃないと思うけど……」
「僕、そのときの顔が頭から離れなく
なっ ちゃった…笑」
「なんていうか…すごく痛々しくてさ……」
そういう涼ちゃんの表情も
どんどん暗くなっていくのがわかった。
「そっか…ごめん、
あんまりこの話したくなかったでしょ」
「ううん、全然大丈夫。
若井にも知ってて欲しかったから」
涼ちゃんはそうやって無理やり笑顔を作り、
「結構話しちゃったね、さっ仕事!仕事!」
と明るく言い放った。
そう、このまま何も起きなければいいんだ。
何も__起きなければ____。
¨.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•¸♪
突然、部屋に電話の着信音が鳴り響いた。
なんか嫌な予感がする……,
陽気なポップスの旋律が妙に空回り
俺の不安を大きく掻き立てた。
「あ、僕だ。」
涼ちゃんが作業を中断し、
手早くスマホを手に取った。
「え、これ誰からだろ?」
後ろから涼ちゃんのスマホを覗き込むと
そこ には
見知らぬ数字の羅列が表示されていた。
先程、部屋を出ていった元貴の後ろ姿が
頭をよぎり、
さらに大きな不安が俺を襲った。
「もしもし。はい、藤澤です。」
俺は涼ちゃんの反応を読むことに
全神経を集中させた。
「え、」
涼ちゃんが息を呑むのがわかった。
「わかりました。すぐ向かいます。」
涼ちゃんは早口でそう言って通話を切り、
こちらに向き直った。
顔は青ざめ、
凄く切羽詰まった表情をしている。
「ね、ねぇ…涼ちゃん……どうしt」
涼ちゃんが俺の言葉を遮って口を開いた。
「ど、どうしよう…若井……
元貴が__________。」
………………は?どういうことだよ………?
俺はとてもじゃないけど信じられない
その事実に、 絶句した。
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1個前のお話♡たくさんついてて
めっちゃ嬉しいです!
この話とは全く関係ないんですけど、
「 何に代えても」
というお話があるんですが、
バグが起こってしまっているので
一旦非公開にさせて頂きます
ここまで見ていただいて
ありがとうございました!
コメント
1件
第3話、めっちゃ引き込まれました……! 元貴の“違和感”がじわじわ募っていく描き方が本当に巧くて、涼ちゃんも若井も同じ気持ちを抱えてる感じが切なかったです。最後の電話で「元貴が____」で絶句するところ、心臓がぎゅっとなりました。リストバンドの秘密がまだ明かされてなくて続きが気になりすぎます。更新待ってますね🌷