テラーノベル
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青い空、白い積乱雲。東京は今日も35℃に迫るほどの真夏日だ。
水族館を出て次の目的地へ向かう途中、喉の渇きを覚えた菊は周囲を見渡した。しかし運悪く、目の届く範囲には自販機もコンビニも見つからない。
そんな菊の様子を察した勇洙が「ホイ」と自分のペットボトル飲料を目の前へ差し出した。
「飲みかけだけど、嫌じゃないなら飲んでいいんだぜ」
菊はつい思ってしまう。
(間接キスじゃないですか)……と。
(だってそういうお年頃なんだから意識するの仕方ないでしょう?!)
(──いや、いまの勇洙さんは私が熱中症にでもなったらと心配してのこと、100%の厚意だ。なのに私ときたらなんと不純な……)
「ありがとう、ございます」
平静を装いながらペットボトルを受け取った。
「ほんっと暑いんだぜ!」
勇洙はTシャツをパタパタとさせ空を仰いだ。
(意識してるとは思われたくない)
「いただきます」
一口、……二口。冷たい水分が喉を潤していく。
これで目的地に着くまではもちそうだと一息ついたところで
「……間接キッスなんだぜ〜」
と勇洙が言ったのだった。
ニヤニヤしながら菊を見つめている。せっかく保てていた平常心が吹き飛び、一気に顔が赤くなった。
(恥ずかしいから人が言わずにおいたことを……!)
菊が少し睨みながらペットボトルを返すと、勇洙は受け取り、ちらりとその顔を見た。
一瞬、手元のペットボトルに視線を落とし、小さく笑う。今度は菊の目をじっと見つめて、残りを一気に飲み干した。
その一連の仕草にドキリとし、思わず俯いてしまう。
本当に、この人と一緒にいると真夏日以上に心臓に悪い。
学パロ。
付き合ってないけどお互いとても意識はしている。
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NARI
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