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4 - “美味しい夢だけ食べたいバクの話”

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2025年07月21日

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お久しぶりです、ぺろです。


✄——————-‐✄


あるところに1匹のバクがいました。


そのバクはとても人間に人気でした


なぜなら、バクは悪い夢を食べてくれるという


伝説があったからです。


「子供の悪夢を食べて欲しい」


「怖い夢を見たくないから食べてほしい」


「なんでもいいから早く食べてくれ」


バクの家には毎日何人も何人も夢に苦しむ人が

やってきます。


バクは笑顔で全てそれを受け入れました。


どんなに不味くても苦しくても


無理やり胃に流し込みました。


みんなが自分を必要としてくれてるから

我慢しました。




ある日バクは体調を崩してしまいました。


その日だけ、夢を食べるのを断りました。


食べられませんでした


次々とやってくる人々に頭を下げ、

ひどい罵声を浴びせられたりもしました。


「夢を食べれないお前に価値はない」


その言葉を聞いた時、バクは強烈な吐き気に

襲われ、今まで食べた夢を全て吐き出しました。


その悪夢は人々の所へ戻っていきました


次々と聞こえる悲鳴。泣き声。


バクはそのまま倒れ込んでしまいました。




「 バクは美味しい美味しい夢を食べる夢を見た 」




「美味しい夢だけ食べたいバクの話。」

作・ぺろ

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