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段々と意識が遠くなっていくのがわかった。
息もできなくなって、手足が冷たくなって。
頭が回らなくなって。
あぁ、僕はなんでこんなことをしてしまったのか
なんでこんな人生を歩んでしまったのだろう。
そんな後悔だけが強く僕の頭に残っていた。
もし、やり直せたら。
もっとまともに生きていたら。
もう少し、僕が強ければ。
こんな感情抱かなければ。もっと、もっと。
やり直したい。リセットしたい。
僕の意識はしばらくしてなくなった。
目を覚ます。ここはどこだろう
ここは学校だった。
僕の人生が壊れた場所
どうしてここに、あぁ…夢か。
強くやり直し願いをすぎたのか。
なんだか嬉しいくなった
もう一度やり直す願いが通じたんだ。
今の僕なら、もっと幸せになれる
そう思って教室を見渡す。
学生時代出来なかったことを全力で楽しんだ。
友達とはしゃいだり、恋人を作ったり
先生に怒られたり、本当に楽しかった。
夢から覚めたら、また人生を頑張ろう
ちょっとだけ生きるのに希望を持てた
けど、目は覚めなかった。
人生リセットじゃなくて
「人生ゲームオーバーだった。」
部屋にはあの頃の教科書と制服と
冷たくなった男だけが居た。
「もしやり直せたら」
作・ぺろ