前回の続きです。
nmmn,fwakになります!
※地雷の方はご注意ください。
※ご本人様とは一切関係ありません。
※大人fw(22)、高校生akn(18)の世界線で書いています。
akn→『』
fw→「」
です。
どーぞ!
さっき居たとこまで戻ってきた。
少し後ろの方に行ってもうたけど、明那ならきっと分かるはず。
あ!見つけた。
「………可愛ええ〜…」
思わず口に出てしまう。
普段、走っているとこをあまり見ないから余計に可愛い。
どんどん近づいてくる。
来た来た!そうそう、 紙を捲ってー…。
明那が誰かを探し始める。
俺かな?さすがに俺やろ?おいで、明那。俺はここにおんで。
そして明那と目が合う。
さすが。
『ふわっちー』
「待ってたよ、あきな」
そう言って、手を差し出してみた。
『…ふふ、ありがと』
…ん?あれ?明那なんか…いや、なんでもないか…?手も繋いでくれたし…。うーん、でもなぁ…。
心にモヤモヤが残った。
けど、結果はまたもや1位。
本来であれば喜ぶ場面なのに、明那は喜ぶどころか何故か気まずそうにしてた。
やっぱりさっきの違和感は間違いなんかじゃない。俺の勘違いでもない。でも、どうしたんやろ?この短い時間に。友達と喧嘩しちゃったんかな?
「どしたん明那。なんかあった?」
『なんもないよ。…戻るね』
あ、これ確実になんかあった。俺には分かる。
「明那」
咄嗟に手を掴んだ。
そして、人目につかないようなとこに連れていく。
『えっ、ちょっ…ふわっちなに?どしたん?…今時間ないからあとで…』
「ダメ。戻るの後にして」
『いやいや、無理やっ…』
「無理でもここにいて」
そう言うと、口を噤んで目を伏せてしまった。
何かがあったのは確実なのに、その何かが全然分からん。なんで隠すんやろ…。なんか言いづらいことなんかな…?それとも、俺には言えないこと…?
もしほんまにそうやったら、俺が今やってることって最低とちゃう?だってつまり、言いたくないことを無理に吐かせようとしてるってことやろ?…え、俺めっちゃ最低やん。いやでも、あからさまに元気無くなった明那を見過ごす訳にはいかんかった。
いくら今やってる事が最低でも、恋人の元気ない姿を見て見ぬふりする方が最低やから、もうどうだっていい。
明那が言ってもいいって思ってくれるまでひたすら待つ。明那のためやったら何時間だって待てるし、万が一逃げ出されたら、家に帰ってから聞くことにする。
そう思ってた矢先、意外にも明那の口が動いた。
『………なに勝手に借りられてんの……』
……あぇ?えっ、もしかして…、
「明那、怒ってる…?」
『うん。怒ってるよ。』
俺より少し下にある可愛い顔に、ジーッと睨まれる。
「…見てた?」
『見てた。ふわっち普通に目立ってたし』
これは無意識なのか、わざとなのかは分からんけど、もう今更どっちでもええけど、頬が少しだけ膨らんでて更に可愛い。堪らなくなって抱き締めそうになったが、前に1回ガチで怒られたこと思い出し、ハグではなくそっと顔に手を添えてみた。
「ごめん明那。そんなつもりで…」
『そうじゃなくて…!俺は、それを怒ってるんじゃなくて!…その、お題が…その人が引いたお題で走ってたのが嫌だったの…』
「お題…?あ!そーいえば俺、それ知らんまま走ってたわ。なんて書いてあったか聞いてもいい?」
明那が驚いた顔をしてる。知らずに走ってたの??みたいな。
『…………かっこいい人って、』
「かっこいい人…?」
『……ふわっちは俺だけのふわっちなのに…。そう言ってたのに、、』
待って待って待って。えー…可愛すぎん…?
さっき無視されたと思ってた事もちゃんと聞いてくれてたし、しかもこれって嫉妬やろ?あの明那が嫉妬してくれたってことやんな?こんなこと滅多にないで。
「もちろん明那だけのふわっちやで!?ごめんあきなぁ!」
『だから言ったのに…気合い入れすぎないでねって…。ふわっちと走るのは俺だけでいいの…』
…俺、こんなに幸せでいいんすか、、。普通に頭おかしくなりそうやわ。
「ほんまにその通りやわ。ごめんね明那」
『…もー!ばかっ!ふわっちのばか!あほー!』
ガバッと俺の胸に飛び込んできた。
きっと嫉妬したことが恥ずかしいのだろう。いつもより耳が赤い。
「俺かっこよかった?」
『……うん』
「ふふ、ならよかった。」
『…何言ってん。なんも良くないわ…』
「明那にかっこいいって思ってもらいたくて頑張ったんやで?これからもずっと自慢の恋人やって思っててほしいわ、明那に。」
埋めてた顔を上げ、目が合った。
キュンっと胸が鳴る。
『髪の毛がボサボサのふわっちも世界で一番かっこええよ。ずっと俺の自慢。でもそれは俺だけが知ってればいい』
「…んはっ。ありがとう明那」
時に年相応に見えるのに、時として年上の俺を惚れさせてくる年下の恋人。
これから先もずっと、俺は明那を好きになる。
『ふわっちー』
俺の腕の中にいる明那が名前を呼んだ。
『俺、戻らないといけないから離して』
「えぇ…?明那出番しばらく無いやろ…?」
『いや俺用事あるから』
「…それって、俺行ったらあかんやつ?」
『あかんやつ』
「…………そっか」
嫌々、明那を解放する。
さっきまであんなに甘えてたのに、、。ニャンちゃん過ぎるわ流石に。
『またね、ふわっち』
「うん…頑張ってな」
『うん。さっきの人に一発カマしてくるわ』
「……ん?」
今、なんて…?
『俺の自慢の恋人、かっこよかったやろ?って』
あ…、明那これ相当引きずってるやつや。
「やっぱ俺も行…」
『またねふわっち!次出る時連絡する!』
そう言って、満面の笑みでグラウンドの方へと戻って行った。
あの笑顔は、絶対に来るなって言ってる笑顔やった。
言ってるところを俺に見られたくないのか、はたまた俺を見られたくないのか。
多分きっと後者やろうな。
やっぱり明那は、可愛ええ年下の恋人やわ。
―完―
コメント
6件
続きの投稿ありがとうございます😭 まじで最高すぎて幸せでした🫶🏻︎🫶🏻︎
嫉妬しちゃうのマジで可愛い過ぎませんか🥲💞 顔見れないようにギューってするのも甘えてるのが可愛いです😭
もうほんとに好きエモすぎる。。。