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#鬱展開
Mist-404
652
#恋愛
n217(エヌ・ニイナ)
512
柘榴とAI

463
能研本部・司令室。
イレイダが窓の外を見つめながら言った。
「……時間がない。」
タジが首を傾げる。
「何が来るんだよ?」
イレイダは静かに答える。
「ヤツらだ。」
その瞬間──
ドォォォン!!!
凄まじい爆発音が施設全体を揺らした。
窓ガラスが砕け散る。
「なっ!?」
ソウヤたちは外へ飛び出す。
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
施設中に非常警報が鳴り響く。
赤い警告灯が回転し始めた。
『警告。施設周辺に超能力反応を確認。』
『複数の能力者が接近中。』
『繰り返します――』
タジの顔色が変わる。
「な、何事でござる!?」
ソウヤも訓練室を飛び出す。
廊下の先では、イレイダが静かに海軍帽をかぶり直していた。
腰には愛刀。
その横顔は普段より険しい。
ソウヤが声を掛ける。
「イレイダ。」
「敵か?」
イレイダは短く答えた。
「ああ。」
「来る。」
「……マスタークラウンだ。」
その名前を聞いた瞬間。
柚季の表情が凍り付く。
「まさか……。」
結衣も小さく息を呑む。
「知ってるの?」
柚季は静かに頷く。
「能力者だけで構成された犯罪組織。」
「世界各地で事件を起こしている最悪の集団。」
ドゴォォォォン!!
突然、大地が激しく揺れた。
窓ガラスが一斉に砕け散る。
「外だ!」
全員が正門へ向かって走る。
能研・正門前。
巨大な爆発の跡。
土煙の中から、五つの人影が姿を現した。
黒を基調とした装い。
胸には銀色の王冠の紋章。
誰もが普通ではない威圧感を放っている。
先頭に立つ青年が口を開く。
「初めまして。」
「私はグラン。」
「マスタークラウン統帥だ。」
その笑みには一切の温かさがなかった。
グランの右隣では、銀髪の青年がニヤリと笑う。
「やっと暴れられるじゃん。」
「I’ll send it to the world in an instant.」
ペイン。
さらに後ろには、二メートルを優に超える巨漢。
ラルゴ。
無表情のまま立っているだけで圧迫感がある。
「……全部、壊す。」
低く響く声。
美しい女性が長い髪をかき上げる。
無数の人形が彼女の周囲を浮遊していた。
「ふふっ。」
「可愛い子がたくさんいるじゃない。」
アランダが妖艶に笑う。
最後尾。
眼帯を付けた小さな少女。
ネネ。
アランダの服の裾を小さく掴んでいる。
「……怖い。」
そう呟きながらも、その右目には禍々しい力が宿ってい
る。
タジが小声で震える。
「ヤバいでござる……。」
「あいつら全員ラスボス級のオーラなんだが……。」
グランはソウヤへ視線を向ける。
「見つけた。」
「一之瀬ソウヤ。」
ソウヤは身構える。
「……俺を知ってるのか。」
グランは不気味に笑った。
「もちろん。」
「迎えに来た。」
結衣がソウヤの前へ立つ。
「させない!」
柚季も能力を発動する。
「ここは通さない。」
タジもパソコンを開き、震えながらも前へ出た。
「お、お、お、お、オタクも戦う時は戦うでござる!」
その瞬間。
イレイダが静かに前へ歩き出る。
「全員、下がれ。」
ソウヤが言う。
「でも!」
イレイダは振り返らない。
「これは俺が相手をする。」
その一言だけだった。
ペインが吹き出す。
「一人で俺たち全員?」
「面白ぇじゃん!」
ラルゴが拳を鳴らす。
アランダの人形が戦闘態勢を取る。
ネネは眼帯に手を添えた。
グランだけは笑みを崩さない。
「イレイダ。」
「能研最強。」
「噂以上か、噂だけか。」
イレイダはゆっくりと愛刀の柄に手を掛ける。
「試してみろ。」
「お前ら全員で来い。」
その瞬間。
張り詰めた空気が一気に弾ける。
マスタークラウンの五人が同時に動き出した――。
コメント
1件
うわああ第17話やばすぎた😭💥 いきなり能研爆破からのマスタークラウン襲来、緊張感エグすぎでしょ!グランの「迎えに来た」が怖すぎて震えた…。でもイレイダが「全員で来い」って言い放つシーン、かっこよすぎて鳥肌立ったよ!次どうなるの…早く続き読みたい!!