「ついに、俺らも高校生か〜 全く実感が湧かねー笑笑」「京ちゃん高校生では無理しないでね! 私の学校から京ちゃんの学校はそこそこ離れてて、連絡を受けてもすぐには駆けつけられないんだからね!」2人の会話をこっそりと聞き耳を立てながら横で比叡が聞いていた。「おい猿!何笑ってんだよ!笑笑」今日もぴえん公園に3人の笑い声が響き渡っていた。「次もまたこんなふうに、会えるか分からんけど、またこうして集まれたら、高校生活について話そ! もちろん、この場所でな!」「ええ!もちろんよ!」「あたりまえだろ!」京介の発言に2人とも笑顔でそう答えた。 「日程は、LINEで決めるからある程度落ち着いたら、集まれる日をおしえてな!またなー!」「じゃあな!」「バイバイー!」そして、3人はそれぞれ各々の家に帰ったと思われた。しかし、京介だけは違った。「すまんな、河合 比叡…… 次、生きて2人と再会できるか分かんねぇわ」ぽろりと、右目から一滴の涙が零れ落ちた。「現時刻は12時49分か…… ヤバいな」京介は何かに追われてるようで、目に見えない何かを恐れているような顔をしていた。「ここでもう着替えちまうか…… すみません、お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか?」まるで別人のような表情をしながら京介はコンビニ店員に声を掛けた。「問題ないですよ!ただいま節電しておりまして、トイレの照明が消えてると思います。トイレの照明は、入ってすぐ左手にスイッチがありますので、ご利用ください。そして、お手数をおかけしますが退出時に消してくださると幸いです。」「ご丁寧にありがとうございます」京介は、店員に一礼してトイレに入っていった。
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