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irmn ずぅっといっしょの世界線 2
幸せな日々。
ヒーロー活動も順調で、彼氏だっていて。
なんも文句なんてあらへんそんな毎日。
「これで最後やな…」
敵を倒して返信を解こうとすると後ろから人の気配がし、急いで距離を取りレイピアを向ける。
「っ…!?」
「流石マナ!反応速度やばっ」
俺が今刃の先を向けているのは、どっからどうみてもヒーローの伊波ライだった。
「きしょい演出やめや。気ぃ悪い」
ライは今東で出勤中。
此処にいる筈ない。
騙されんな俺…!
レイピアに力を入れた瞬間敵の喉元に当たり血がぽたりと落ちる。
「ははっすっごい動揺。そりゃそうか。好きだもんね僕、のこと。」
「うっさい黙れ!」
真っ直ぐに喉元を貫こうとするがすんでのとこでかわされ、喉に深い傷が入る。
「お前がライを語んな。」
震えを誤魔化すように大きな声を上げたが恐怖で全身が固まっていくのがわかる。
「ふふっ、マナなら殺せるよね。
殺してよ…お願いだからさぁ」
一歩一歩近づいてきて何度か攻撃するが力が入らない。
心臓がアホほど大きく跳ねる。
「…くそっ、…あ”!?」
思いっきり蹴られて尻餅をつくと
レイピアを握っている手を足で踏まれる。
「弱いねぇ、ヒーローは。その弱さ、俺らにちょーだい♡」
敵が俺の唇にキスをしニヤリと笑う。
「俺と堕ちよう、マナ」
その瞬間、俺は世界が真っ暗になった。
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