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有難い限りです。
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1つ目/HappyEND
2つ目/死ネタ(微BADEND)
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「ガっくんお誕生日おめでとうございます!」
「わあ〜!とーやさん!ありがとうっす!」
相方のgkは,23歳になった。
おめでたい。相方も喜んでいるようだし。
「今日はガっくんのために美味しいケーキ買ってきてあげましたよ。」
「えぇ〜!とーやさん〜♡」
「やめろよw気持ち悪いなぁw」
「えぇ?w初期はホモ営業を喜んでくれたのにぃ?w」
「うるさいなぁwもう違うんだよw」
何が違うんだろう。
心臓の鼓動がドクドクと波打つ。
そのペースは徐々に早くなり,呼吸も苦しくなる。
「えぇ〜?wあの可愛いとーやさんを見たかったなぁ」
え。
「それ本心ですか。」
何を聞いてるんだろう。
何を求めているのだろう。
鈍感な彼はそのアピールにも気づかない。
「…っふwいひひっw何言ってんすかとーやさんw」
暫しの間を置いて彼は一言こう呟いた。
「本心に決まってるじゃないですか。」
その顔はいつもの顔じゃなく真剣な顔。
そのギャップにドキッとしてしまう。
ドクドクと波打つ鼓動に駆られ,僕はこんなことを口にしていた。
「あ〜。誕プレ忘れちゃったなぁ。」
「えぇっ!?そんなっ!」
「今あるのは…ぼ、く…だけ…///」
言ってから羞恥心を感じた。
顔が真っ赤になる。
彼は無言。
やってしまった。失敗かな。
「んふ…冗談じょうだッ────!」
彼に腕を引っ張られる。
「へえ〜?君が誕プレね。」
まずい。変なスイッチを入れてしまった。
「だから冗談だってばw」
「うるさい。」
彼はそう言うと僕に口ずけ。しかも口に!!
ぺろっと。舌なめずり。
僕の腕をぐいっと引き,寝室へと向かった──
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彼は今年で23歳。
僕とはもう7歳も違う。
彼も喜んでいるようでよかったけど,心のどこかで引っ掛かりを感じた。
悲しいような。そんな感じ。
僕にも誕生日があるのに。僕にも歳が増えるはずなのに。
僕は永遠に16歳のまま。
彼が100歳になっても16歳。
一緒に生まれて,生きて,楽しんで,老いて,死んで。
そんな当たり前のことが出来なくなった。
彼には申し訳ないから,いつでも去っていいと告げてある。なのに彼は。
「とーやさんの横が1番いいっす!」
と,横を離れない。
それだけでも安心感が格段に違う。
それから何十年後。
家族は死に。
ライバーも何期生という肩書きがあった人はもう居ない。
gkは僕の腕の中で息を絶えようとしている。
彼は泣きながらボクに言う。
「ごめん…kmさん。俺。お前のこと,覚えてない。…なのに…大事で大好きなのは分かるよ」
そう言って彼は空へ昇った。
なんでそんなことを最後に言うの。
永遠に脳裏にこびりつくじゃないか。
人間とは不思議な生き物だから。
1番最後に残るのは聴覚らしい。
文句を言うつもりでいたが,思い返せば何も不満は無い。
あるのは感謝だけ。
聴覚が消える前に伝えたかった。
「大好き。ありがとう。」
でも。僕はあと何年1人で生きなきゃいけないのかな。
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ありがとうございました!