年が明け、1月
今日はMrs. GREEN APPLEのライブの日。FC会員限定のライブなんだって
優希もミセスの大ファンで今回2人ともチケットを取ることが出来た
「楽しみだね!久しぶりのライブだ!」
「WhiteLoungeか…どんなライブなんだろうな」
「うん!ワクワクしてる!」
ついに開演した
「わぁ…!」
この公演はきっと誰が見ても息を飲むだろうな。そう思った
公演が終わり、会場の外はこんなに居たのかと言うほど人で溢れている
「優希…ごめん、ちょっと待って…」
立ち止まって呼び止める。
私は終演間近から少し胸の痛みを感じていた
「遥?大丈夫か?」
「ごめ、さっきから胸…痛くて……」
力を振り絞って言葉を発するけど、だんだん息が荒くなってくる
「遥、救急車呼ぶから待ってて」
「うん…」
この時点ではもう起き上がることも難しくなっていた
「どうしました!」
そこへスタッフさんが数名走ってきた
「実は彼女心臓が悪くて…」
優希が説明してくれているのを聴きながら、私の意識はそこで途切れた
目が覚めたら病院だった
何度も来た、見覚えのある天井
「痛…」
まだ胸が痛む
多分悪化したんじゃないかな
「遥?大丈夫か?」
「ずっといてくれたの?」
「そりゃあ心配だし」
「ありがと」
「入院、1ヶ月は必要だって」
「そっかー」
「毎日お見舞い来るよ」
「ほんと?ありがと!」
私は少しテンションが下がっていたけど、毎日お見舞い来ると言われて気分がとても良くなった
「じゃあね」
「うん、またあした」
あの後お医者さんからも説明を受けて時刻は午後6時、優希は面会時間が終了したので帰って行った
「…1ヶ月…か」
私の鼓動が止まるまで、あと3ヶ月
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