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こんにちは〜!深夜投稿りすずです!!((
↑11時まではセーフだと思っている
一次創作のイラスト描いてたら思い浮かんだので書きました……!!!
(アイビス知ってる人は元絵分かるかも…?)
初めてこんな長いの書いたので温かい目で見て頂けると幸いです…!> ̫ <♩
それでは!
⛩
⚠︎︎attention
※おんおら
※ご本人様には関係ありません
※妖怪パロ
※⛄️くん子供
✧*。ーーーーーーーーーーーーー⛩
ここがどこかはわからない。
いまがなんじかもわからない。
はっきりと分かるのは、ぼくが逃げてきたってことだけ。
重苦しい昼間の喧騒がめんどくさくなって、夜の静かな闇に、溶け込みたくなって。
空に見えるお月様は丸く、ぼんやりと頼りなく輝いていて、それも雲の隙間に隠れようとしている。いわゆる朧月ってやつだ。
まるでぼくの心の中みたいだなぁ。
しばらくあてもなく、月を眺めながらふらふら歩いていた。気づくと、森の奥深くのところまで来ていたみたい。さすがのぼくでも怖くなってきた。
「…かえろっかな」
口に出してはみるものの、怖さにすくんでしまって動かない足。周りを見ても闇しかない。いつの間にかお月様は雲に隠れ切ってしまった。もしかしてぼく、完全にマイゴー……??
……と、かなり絶望して涙目になっていたが、左の方にぼんやりと黄色っぽい光が見えた。お月様やお星様の包み込んでくれる暖かな光とはまた違って鋭く、でも優しく燃えるように揺らめいている希望の光。深く考えることもなく、ぼくの足は誘われるがままにそちらに向かっていた。
だんだんと近づくと、大きな建造物のシルエットがうっすらと見えてきた。太い柱みたいなのが2本…あ、繋がってる。あれ、鳥居だ!つまり、あそこって神社なの……!?
肝心の光は、その少し奥だ。歩くテンポは少し早くなっている。今まで動かなかった足は何だったんだろうか。
ざく、ざく…と草を踏みしめるたび、光の正体が露わになってくる。熱を持ってほのめいているその光は、よく見ると人魂のようだった。黄色から赤にかけての綺麗な黄金の階調が、暗闇の中でゆらゆらと波打ってあたりを照らし、人型のシルエットを縁どっている。……ん?人の形をしてる…??
…そう。よく見なくても人の横顔が暖かい光に照らされている。背丈は…おとなの人、よりは少し小さいくらいかな?外ハネの髪の毛がよく見える。
不思議と怖さは無かった。シルエットでも、包み込むような優しい雰囲気を確かに感じる。向かう足は、光に導かれるように、さらに早くなっていた。
⛩ーーーーーーーーーーーーー✿.·
丑三つ時、俺は、閻魔様の命で人間界まで見回りに来ていた。なんか最近、人間界が不安定だとか何とか…。よく知らないけど。
とりあえず近くの神社に降り立ち、 見回り始めるかぁ…と大きく伸びをし、気合をいれたところだった。鳥居の外から物音がした。小動物が駆け回っているのかと思い、軽い気持ちでそちらに目を向けた…が、俺は大きく目を見開いた。そこに立ち尽くしていたのは小さな人間の子供だったのだ。
普通なら、人間に対して俺から姿を見せたり手を出したりすることは決して無いのだが…、なにしろ今は丑三つ時なのだ。さすがの俺でも放っておけない。姿を見せるしかないな…と、思っていたのだが。
「…お兄さんっ、だれ…??」
その子供は不安そうで、刺すように、でも縋るように儚げな眼差しでこちらを見ていた。しっかりと、”俺の目”を捉えて。
…俺はまだ姿を見せようとはしていない。人間からしたら我等妖怪のことは見えないはずなのに。
「…まさか、俺が見えるのか……?」
「…ぇ、うん…?」
…正直疑っていたが、こいつは本当に俺のことが”視えている”らしい。
俺も1000年ほど生きているため人間界に降りることも多々あるのだが、このような人間は極めて稀有だ。確かに、子供は霊感が強いとか、そういうのが視えるとかは聞くが…。それでも、今まで俺に話しかけてきた子供はいないに等しい。
「…だれ、と言ったな。」
「俺は妖怪がひとつ、天狐だ」
「てん、こ…??お名前、てんこさん?」
「あ…違う。名前はおんりー。天狐と言うのは妖狐の1種で…」
「…まあ、神に限りなく等しい狐さんってことだ」
「狐さんなの…?あ、確かにお耳がある」
「神様なんだ…へーー…!!」
そう言って、こいつは目をきらきらと輝かせながら俺の耳や尻尾に手を伸ばそうとする。
その無邪気な姿を見つめながら、俺は千里眼でそっと相手の心を覗き見た。
──なるほどな。なにやらこいつは訳ありで、自暴自棄になりかけてしまっているようだ。こういう心が折れかけた人間が増えているから、最近の人間界は不安定なんだろう。
……やれやれ。俺がなんとかしなくちゃ、だな。
「…、名前は?」
「ぼく?おらふくん!」
「じゃあおらふくん。…そろそろおうちに帰らなきゃだね」
「明日も学校だろ?」
「おうちの人が、──大切な人が、待ってるよ」
「………っ!」
それまで楽しそうにしていたおらふくんだったが、その言葉を聞いた瞬間ピタリと固まってしまった。大きな群青の瞳がみるみるうちに涙で潤んでいく。強い拒絶と怯えの色が映る。
踏み込みすぎたか…泣かれても困るんだよな…。まあ仕方無い、強行突破だな。
✿.·ーーーーーーーーーーーーー𓈒𓂂◌
「……すまない。傷つけてしまったな…。…その代わり、と言っても何だが、俺が手品を見せてやるから。よーーく見とくんだぞ──」
そういって狐のお兄さん──おんりーが、ふっと微笑んだ。
パチン、とおんりーが指を鳴らした、瞬間。
周りを照らしていた浮か黄金の光が、パッと一瞬で消え、真っ暗闇に包まれた。思わず小さく悲鳴をあげてしまいそうになった、その時。
「わぁっ…!」
僕の口からは、感嘆の声が漏れていた。
涙で霞む視界の中で、足元からぽつぽつと、青い光の粒が無数に湧き上がってきたのだ。まるで青い蛍の群れが飛び回り、草木に触れながら空へと浮かび上がっていく。あたりは優しく淡い光に包まれた。
気づけば、寂しかったはずの神社の境内は広大なお花畑と化していた。見たことの無いほどに儚く綺麗な青い花が、一斉に蕾を弾けさせて満開に咲き誇っていった。蛍と一緒に飛び回るように、青い花びらも舞踊っている。
僕の視界は、大好きな青で満たされていった。
「上、見てみな」
おんりーの静かな声に促され、顔を上げる。
おんりーが夜空に向かってひらりと手を振ると、ぼくの心を閉ざすように空を黒く覆っていた厚い雲が、左右に綺麗に別れていく。
「すごい…っ、綺麗…!!!」
そこから現れたのは、夜をあまねく照らす、息を飲むほどに大きく輝く黄金の満月だった。
雲に隠れて頼りない、さっきまでの満月ではない。そこにあった闇を全て消し去るように神々しく神秘的な、完璧な満月。
ぼくは幻想的なお花畑に魅了され、我を忘れるほどだった。冷えきっていた体が、心が、じわじわと温かくなっていく。
──ぼくの心はさっきのお月様みたいに暗くて、ぐちゃぐちゃだったはず、なのに。
おんりーは、そんなぼくの心をこのお月様みたいに優しく照らしてくれた。
そっとおんりーを見ると、綺麗な耳をぴくりと動かして、少し照れくさそうに笑った。
「どうだった?俺の手品」
「元気になってくれたなら、嬉しい」
──⋆.˚✧ ✧⋆.˚──
目が覚めると、見覚えのある白い天井。ぼくの部屋だった。
なんだ、夢か───そう思って起き上がろうとした時、自分の手の中に違和感を感じた。目を向ける。
───青い3輪の花が手の中に握られていた。夢じゃ、無かったんだ。一瞬にして安堵と喜び、そして少しの悲しみが押し寄せた。涙が浮かぶ。だが、そのうちの1輪に何かが括り付けられていることに気がついた。そっと外して、開いてみると…
そこには、小動物の足跡のような印と、
「困ったら、また来ていいからな」
の文字。
息を飲みこむ。また、行っていいんだ。あの不思議な場所に、おんりーに、会えるんだ。そう考えると、気持ちが凄く軽くなった。
「…とりあえず今日の学校、頑張ろっかな」
押し花のやり方もまたおんりーに教えてもらお、などと考えながらおらふくんはベットからとび降り、学校への支度を始めるのであった。
「……良かった。これなら、もう大丈夫そうだな───」
────𝑭𝒊𝒏.
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます……!!😭💖
お礼としてはなんですが、元絵載せておきますね!(((((??
dzl社様とはほんとに関係ないんですけどっ(((((🤛🤛
コメント
1件
えええもう最高すぎる!!😭💖💖 妖怪パロ×子供おらふくん、この組み合わせだけで尊すぎて泣きそうなんだけど!!おんりーが天狐で、しかも見える人間に出会うっていう王道設定がもう刺さりまくり…。 特に「困ったら、また来ていいからな」のメモ、優しすぎて胸がぎゅーってなったよ…。おらふくんがあの青い花握りしめて「学校行くか」って前向きになるところ、こっちまで温かい気持ちになった…。 りすずさんの描く“優しい闇夜の出会い”って感じがすごく好きです。続きめっちゃ気になるので、ぜひおんりーとの再会も見せてください!!🌸✨