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注意:杏冬付き合ってます
私は白石杏。今日は冬弥に、家に来ないかと誘われて、今向かっている途中である。理由は私ともっと喋りたいからっていう可愛い理由。はぁあ…冬弥見た目カッコいいくせに中身天然で可愛いんだから…!ずるいなぁ…。
私はしっかりとオシャレをしてきている。フリフリの可愛い服とかは私に合わないし、そもそも持っていなかったから、少し丈の短いTシャツと半ズボンというまさに真夏って感じの服だ!
(今は夏の設定です)
私は耳元に付けている星のピアスを輝かせながら冬弥の家を目指す。冬弥の私服、ストリート系の服しか見たことなかったから、楽しみなのが正直な気持ち。
ワクワクしているとあっという間に冬弥の家に着いた。インターホンを押すと、ドアから冬弥が出てきた。
冬弥「白石、よくきたな。暑いだろう、家に上がるといい」
杏 「うん!ありがと!お邪魔しまぁす…」
やっっっばい…冬弥カッコいい……。服はシンプルめな白Tシャツにデニムズボンという感じだったが(カッコいい)いつもパーカーで隠されていた腕とか…よく見るとごつごつしてて、男の子だなっていうのを改めて実感する。肩幅も広いし…いつも私はあの腕で抱かれていたんだ…。
こんなちょっと言ったら引かれるようなことを考えていたら、側から見たらぼーっとしてるように見えたのだろう。冬弥は心配そうに「白石具合悪いのか?」と言ってくれた。
杏 「うぇ!?あ、うん!大丈夫…笑」
まさか冬弥のことを考えててぼーっとしてるなんて言えない…。
冬弥「ならよかった。俺はお茶を持ってくるから先に部屋に入っててくれ。」
杏 「了解です!」
指示された部屋のドアを開く。そこには…まあ予想通り、余計なものなんて何一つない部屋となっていた。ざ、清潔感って感じ。(語彙力)
今日のために置いてくれたのか、部屋の真ん中にテーブルが置いてあった。そのそばに座って、いろいろなことを考える。
私の後ろには1人用のベットがある。でも、冬弥ってそういう下心があって呼んだわけじゃないっていうのを実感させるような、このベットはシワひとつなく、置かれていた。
冬弥「白石、待たせたな。?ベットを見つめてどうしたんだ?」
杏 「あ、冬弥!…えっと…なんでもないよ!!汗」
今の質問…彰人だったら分からないけど、きっと冬弥は本当に疑問をもって言ったのだろう。…
冬弥「俺の部屋、何もなくてすまないな」
杏 「全然、こんな綺麗なの羨ましいw私の部屋はもっと汚いもんw」
冬弥「いつか、白石の部屋にも行ってみたいな」
杏 「わ、私の部屋!?」
冬弥には下心は絶対にと言っていいほどないだろう…。って私心汚れすぎ!?
杏 「じ、じゃあいつか私の部屋も紹介するよ!」
冬弥「あぁ、楽しみにしている」
2人で冬弥が持ってきてくれた紅茶を飲む。冷たくて、とっても美味しかった。
少し間が空いてから冬弥が口を開いた。
冬弥「白石、お願いがあるんだが…」
杏 「どうしたの?」
冬弥「俺に、甘えてみてくれ」
私は突然の事に紅茶を吹き出しそうになった。
杏 「わ、私が冬弥に…甘える…?」
冬弥「白石はよく甘えたいって言っていただろう。俺のことをお姉さんだと思って甘えてみてくれ」
た、確かにMEIKOさんみたいなお姉ちゃんに甘えたいって言ったことあるけど……冬弥に甘えるなんて恥ずかしくて無理だよ…!!
冬弥「ダメだ、ろうか」
その上目遣い的なの反則。私は頷くことしか出来なかった。
杏 「え、ぇい、いいけど…どう甘えればいいのよ…」
冬弥「そうだな、抱きついてきたりするとか?」
そういって冬弥は大きい腕を広げた。えっとぉ…冬弥さん?
杏 「え、だ、抱きつくって、そんな……」
冬弥「何を恥ずかしがっている、誰も見ていない。白石、おいで」
天然からのイケメン王子様みたいな態度になった冬弥。そしてゆでダコみたいに顔を赤らめた私。
杏 「え…ん、…は、恥ずかしいよ…」
冬弥「そうか…」
杏 「そ、そんな悲しそうな顔しないでってば!うぅ…分かった…」
冬弥「本当か!」
笑顔を浮かべてまた腕を広げる冬弥。なるべく変なことを考えずにその腕の中に入った。すると冬弥はまたまた私を困惑させるようなことをしてきた。そう、広げていた腕を今度はぎゅーーっと私を抱きしめるようにしてきたのだ。ゆるくぎゅーしていた私は、その力に押されて冬弥に思いっきり抱きつく形になった。
冬弥がTシャツを着ていたことは言ったと思うが、Tシャツは薄い。だから、その…筋肉とか、硬いんだなって思って、勝手に変なこと妄想しておさまったゆでダコ現象がまた発動してしまいそうだ。
冬弥「白石、俺の願いを聞いてくれてありがとう。白石も俺にお願いしたいことがあったら、いつでも言ってくれ。」
杏 「う、うん。その…抱きついてる時間、結構幸せだったかも」
なにか余計なことを言ってしまったかもしれない。そういった瞬間冬弥は目を輝かせた。
冬弥「本当か!俺もそう思っていたんだ。今日ずっと俺を抱きしめていてもいいぞ」
杏 「いや、大丈夫っ!!」
だってそしたら私の心臓がもたないから…心の中でそう叫んだ。するとお昼のチャイムが街全体に広がった。
冬弥「もうお昼の時間だな。俺が作る。」
杏 「私も手伝っていい??料理には自信があるの!」
こうして充実な午前中が終わった。