「せっかく久々に会えたんだし、酒でも飲んでゆっくり話さないか? 俺も今はフリーだから、おまえとよりを戻してもいいと思ってるし」
まるで私自身が、よりを戻すことを望んでいるかのように、自分本位でしかない話をする元彼には、ただ嫌悪感しかなかった。
「今日は、これから予定もあるので。それにもう別れたのに、迷惑だから」
これ以上の関わりは避けたくて、きっぱりと拒絶をすると、
「いいだろうが、話せばまた気持ちも変わるかもしれないんだから!」
無理やりに腕を捕まれて、連れて行かれそうになった。
「……イヤ、離して!」
泣きそうな思いで捕まれた腕を必死に振りほどいていると、矢代チーフが私の元ヘ急ぎ駆け寄って来るのが見えた──。
コメント
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矢代チーフ早く助けてあげて‼️