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夏 「 … 」
俺は 今 、押し倒されている 。
数分前 ──────────
A M : 7 時 30 分
夏 「 ふぁ … 眠 。 」
パシャ 、
夏 「 おい 、 撮るな 」
柊 「 寝起き の 夏 ちょー 可愛い ぃ ! 」
柊 「 印刷 したら ベッド の 横に 飾ろ ー 」
ピコン ♪
柊 「 んわ 、LINE ? 」
「 スマホ 画面 」
女 1 ) 今日も 飲み会 来る ~ ?
柊 )あ ー 、行こうかな 、
女 2 ) やった ~ ! ♡
柊 )じゃ 、夜の9時ぐらいに行く 。
女 1 )待ってるね ~ !!
夏 「 … 」
また だ 、
兄貴 は いっつも 女の人 と LINE してる
返信 は 素っ気ない けど 、 きっと 向こう では 満面 の 笑み で 居る と 思う 。
女の人 と 飲み会 して 何が 楽しいんだろ 、
そんな 事 を 考えている と 、 ふと 、
兄貴 が 此方を 見ているの に 気付いた 。
夏 「 何 ? 」
柊 「 いや ? 嫉妬 してんの ? 」
夏 「 は ? 」
にやにや していて 余計 に 腹が 立った
そりゃ 、 あんだけ 俺に 好き好き 言っといて 、 女の人 と 軽々 飲み会 に 行くって 、
頭 おかしい と 思う 、
昔 から 兄貴 が ” そういう 人 ” だって 事は
知ってた 。 知りたくなかった 。
オレが 兄貴 を 嫌いな 理由 も 、
昔 みたいに 純粋 に 「 好き 」 って 言えなくなったのも 、
本当 は … 全部 言いたいのに 、
全部 … 兄貴 の せいだ 、
夏 「 兄貴 の 、ばか … 」
消え入る 様な 声で 呟いた 。
聞こえて欲しい とか 、 そんな 事 どうでも 良くて 、
気付いたら 、 押し倒されてた
兄貴 の 顔が 間近 に ある 、
数秒 遅れて 、 やっと 押し倒されてる 、って 事に 気付いた 。
夏 「 いや … 兄貴 、 ? 」
夏 「 な 、にしてんの 」
自分 でも びっくり するぐらい 声が 震えてて 、
逃げなきゃ 、 って 瞬時に 思った 。
だけど 、 何故か 、 体 は 動かなくて 、
唯 じっと 、 兄貴 を 見詰める 事しか 出来なかった 。
柊 「 … 」
じっと している と 、
急 に 兄貴 の 手が 此方に 伸びてきた
ふわ 、と 自分 の 頬に 手が 当たる 感触 が して 、 むず痒かった 。
兄貴 の 手は 少し 濡れていて 、
そこ で 気付いた
嗚呼 、 オレ 泣いてるんだ って 。