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“雪の降る駅”
ふと気づくと、私/僕は知らない駅に立っていた。
雪が静かに降っている。
辺りを見回しても、人影はない。
ホームにある時計は午後11時47分で止まっていた。
「……ここは、どこ?」
スマホを見る。
圏外だった。
充電は100%のまま動いていない。
少し不気味だったけれど、怖いというより不思議な感じがした。
すると――
遠くから列車の音が聞こえた。
ガタン、ゴトン。
ガタン、ゴトン。
やがて白い雪の中から、古い列車が姿を現す。
車体には行き先が書かれていなかった。
ドアが開く。
乗客は誰もいない。
けれど座席の上に、一冊のノートが置かれていた。
私/僕は何気なくノートを開く。
そこには、こう書かれていた。
[次にこの駅へ来るのは、あなたです。]
思わず顔を上げた。
その瞬間。
ホームの向こう側に、誰かが立っているのが見えた。
雪で顔はよく見えない。
だけど――
その人は、私/僕と同じ制服を着ていた。
𝙉𝙚𝙭𝙩➜300♡
#狂気
恵
コメント
2件
続きみたいよぉ…♡ ↑キモいかな?
うわあ……これは、すごく好きなやつです。 雪の降る駅、止まった時計、圏外のスマホ――一つひとつのディテールが「これから何か始まる」って緊張感を静かに高めてくれました。特に列車の音が "ガタン、ゴトン" と響くところ、読んでいて背筋が伸びるような気持ちになりました。 ノートの一文で世界が反転する感じ、とても巧いです。同じ制服の人影……続きが気になりすぎます。ルツさんの紡ぐ空気感、大好きです。