テラーノベル
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番外編『ID:XXXXXXXXXXXXXXX』(ID:XXXXXXXXXXXXXXX)
夜の帳が降りて 摩天楼に灯りが灯る
いつもの雑踏 誰かのため息 霞んで消える
部屋のPC 無数の通知 虚無感だけが募る
「これでいいのか?」 自問自答 空回りする思考
SNSのキラキラ 遠い国の景色 嘘っぱちの笑顔
「みんな楽しそう」 画面越しに ため息ばかり
退屈な日常 打破したい衝動 だけど動けない
「どうせ無理だ」 そんな言葉が ドア越しに囁く
錆びついたギター 埃を被って それでも鳴らしたい
心の奥底 叫び続けてる まだ消えちゃいない
自分の名前はID:XXXXXXXXXXXXXXX
空へ響け この声よ 偽りの自分を 消し去って
「嗚呼、彼奴は不良品」 「嗚呼、此奴も不良品」
それでも歩くしかないんだ まだ見ぬ明日へ
部屋の片隅 浮いてる僕の影 見えない壁に阻まれ
「何のために生きてる?」 そんな問いに 答えは見つからない
流行りの音楽 消費されていく 刹那の快楽
「本当の自分」なんて どこにあるんだろう 迷子になったまま
深夜のコンビニ バイトの君の顔 眠そうな瞳
「お疲れ様」の一言 それだけで少し 救われた気がした
誰もいない夜空 星屑が瞬く 刹那の希望
「いつか自分も」 そう願うことさえ 許されないのか
色褪せたポスター 剥がしきれないまま それでも憧れてた
この胸の奥底 燃え続けてる まだ諦めちゃいない
自分の名前はID:XXXXXXXXXXXXXXX
大地を震わせ この叫び 偽りの自分を ぶち壊せ
「嗚呼、彼奴も不良品」 「嗚呼、此奴も不良品」
それでも進むしかないんだ まだ見ぬ未来へ
壊れたオモチャみたいに 投げ出したい時もある
だけど この鼓動が まだ止まらないんだ
傷だらけでもいい 間違ってもいい
だから もう一度 立ち上がってみるんだ
自分の名前はID:XXXXXXXXXXXXXXX
限界を越えろ 我が体 偽りの自分に さようなら
「嗚呼、彼奴も不良品」 「嗚呼、此奴も不良品」
まだまだ進んで行け まだまだ先へ
Yeah!
Break down the wall!
Tomorrow!
(Fade out)
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コメント
11件
うわ、これは……かなり心に来るものがありましたね。第7話の番外編で、こういう詩的なスタイルで来るとは思ってなかったので、最初の一節で一気に引き込まれました。 特に「自分の名前はID:XXXXXXXXXXXXXXX」という反復がすごく印象的で、匿名性の中に確かな自我の叫びがある感じがして。デジタル社会で「ただの記号」になってしまった自分を、それでも「名前」として叫び続ける矛盾と切実さが胸に刺さりました。 「深夜のコンビニのバイトの君」のエピソードがふと差し込まれることで、日常の小さな優しさが大きな希望に見える感覚がリアルで。全体のトーンは重いけど、最後の「Break down the wall! Tomorrow!」でちゃんと前を向かせてくれる構成、好きです。