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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
第4章 『愛するが故に犯してしまった罪
破った約束』
〜護る為に嘘を吐く〜
第4話 最終話 強がらないで
事件も解決し、私達は再びヴェリスを楽しむ。
ヴェリス 海
『冷たくて気持ちいい…!』
『主様、浮き輪。』
『ありがとう、ボスキ。』
『ふふ、楽しそう。』
私は岸で百合菜達と執事が楽しく遊んでるのを見て微笑む。
『海に入らないんですか?』
『今は百合菜が笑ってる顔を見たいのよ。もう少ししたら入るから。ベリアン達も行ってきていいのよ。』
『いえ、我々は…。主様がほっとけませんから。』
『…え?な、なんの事かしら。私はいつも通りよ?』
『分かりますよ…。主様が無理してることくらい。』
『ロノ…。本当に平気よ、少し疲れただけよ。』
『俺たち何年主様といると思ってんすか。』
『そうですよ。主様。本当は怖かったんですよね?牢屋に捕らえられた時も……殺されそうになった時も……。』
『……っ。』
『昨日の夜百合菜の頭を撫でる手が震えていましたよ。私は見逃しませんでした。』
『ルカスの言う通りだよ、主様。我々の前では無理しなくていいんだよ。』
『そうだぞ〜主様。無理して笑うなよ。泣きたいなら泣いていい。怖かったら強いって言っていいんだ。』
『いくら主様のお姉さんだからといってなんでも我慢する必要はありませんよ。素直に流す涙くらい流していいと思います。』
『我の前では強がるな。』
『っ……。全部…お見通しなのね……。』
私は静かに涙を流す。
『本当は…怖かったわ。凄く…。牢屋に入れられた時も…みんなと離れ離れになって…不安でいっぱいだった。でも……私が辛い顔をしたら百合菜はもっと不安がる。だから……っ。』
ぎゅっ。
ベリアンは私を抱きしめる。
『よく、頑張りましたね……。主様は百合菜様にとって自慢のお姉様ですよ。そして……我々にとっても…優しくてかけがえのない主様です。』
『っ……。ぐすっ。うぇ、うわぁぁん…っ! 』
私はベリアンをぎゅっと抱き締める。
今だけは恥ずかしさとか大人っぽさとか全て忘れてベリアンに縋り泣いた。
数時間後――。
ホテル 主様の部屋
『お姉ちゃん。』
『百合菜?どうしたの?』
『今日は…一緒のベットで寝ない?』
『!百合菜……。私も同じこと言おうと思ってたわ。』
『!やったぁ…!』
ベットに入り込む。
『ふふ、暖かいね。お姉ちゃん。』
『えぇ。暖かいわね。』
『ねぇ、お姉ちゃん。』
『なぁに?百合菜。』
『大好き。お姉ちゃん。』
『私も。大好き。』
百合菜のおでこにキスを落とす。
『チュッ。おやすみ。百合菜。』
『えへへ、おやすみ。お姉ちゃん。』
翌朝――。
コンコンッ。ガチャッ。
『主様〜朝だぞ〜。』
『2人とも寝てるんすかね?』
『昨日は早く部屋に行ったはずだが…。』
『ふふ、夜更かししてたのかな?』
2階の執事が主様を起こしに行く。
『ん?あ、ふふっ。3人とも、見て。』
『どうした?フェネス。』
『これは…起こせないっすね。』
『ふっ。そうだな。』
『『すぅ、すぅ…。』』
主様はお互いに抱きしめ合って寝ていた。
次回
最終章 『狙われた名探偵の妹』
〜名前に付けられた本当の意味〜
第1話 縁日は危険がいっぱい!?