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更新サボってましたごめんなさい
頑張って書いたので一文でも読んでくれると泣いて喜びますではSTART
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夜も更け、風はぴたりと止んでいた。
キャンプの火はとっくに小さくなり、他の3人は眠っている。
めののだけが、膝にノートをのせて静かに絵を描いていた。
描いているのは、“記憶の中の彼”――空の神。
あざとくて、笑っていて、でも――どこか、悲しそうな目をしていた。
「……ほんとは、わかってるんだよ」
めののはぽつりとつぶやく。
神が消えた理由に、心当たりがないわけじゃない。
ただ、それを“絵”にするのが怖かった。
自分が絵にした瞬間、それは「事実」になる気がした。
「でも、進まなきゃだよね」
そう言って線を引こうとした瞬間――
ぺらっ
ノートのページが、勝手に一枚めくれた。
めののは一瞬手を止めたが、風ではないとすぐに気づいた。
周囲は静かで、空気も重い。火も動いていない。
それなのに、ノートの次のページに何かが描かれている。
「……え?」
そこには、彼女が描いた覚えのない言葉が書かれていた。
⸻
「ぼくをさがして」
⸻
インクは、確かに“さっき描いた”ようなにじみ方をしている。
けれど、筆は握っていない。絵の具も、ペンも動かしていない。
「……神様?」
思わず口から漏れた言葉に、返事はない。
けれど――背中が、確かに“誰かに見られている”感覚を覚えていた。
ページをもう一枚めくる。
そこには、空にぽつんと浮かぶ家の絵。
雲の中に埋もれた、あまりにも現実離れした建物。
(これは……“あの場所”?)
めののの記憶がかすかに揺れる。
かつて、空の神が「ここがぼくのおうち」と言った、空に浮かぶ絵本のような世界。
絵が動いたわけじゃない。
でも、神の意志が、絵を通して“呼んでいる”気がする。
「……会えるの?」
言葉にしてみたけれど、答えはない。
ただ夜空が、星をちらちらと揺らしていた。
ruruha
柘榴とAI

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