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通知来てなかった…確認してよかった
──────ノイズ視点──────
「レイラ、やめなさい」
みかねためめさんがレイラを止めようとするが、彼女はアハッと笑う。
「事実じゃないですか〜!私はご主人様が言えない心の内を皆様に教えてあげてるだけじゃないですか!これが遺書みたいなものだと思いませんかぁ?」
そう、俺達の絆を嘲笑うレイラはもはやレイラーではなかった。…レイラーの遺品であろうとも、この発言は見逃せない。
俺は思いっきり壊れない程度に机を叩き、全員の視線をこちらに向ける。
ダンッ
「そうだよな、2000年以上もの絆がないお前は所詮『人形』で『レイラー』にはなれねぇもんな?お前がレイラーの本心を語るなよ」
俺の発言はレイラには気に入らなかったらしい。レイラは俺の煽りにのってくる。煽り耐性はないようで安心だ。
「はぁ!?私はレイラー様の記憶を引き継いでいるのよ!?レイラー様のことを1番知っているのは私の他にいないの!!そんなことも分からないなんて、あんたバカなの!?」
「あぁそうか記憶だけしか受け継いでないもんなw思い出も、経験も、何もかも体験してないお前は記憶でしかレイラーのことを知らないもんなごめんな〜?俺たちの方がレイラーをしっててw」
俺が散々お膳立てすればレイラは完全に頭に血が上ったようだった。
「てめぇ…!!人間ごときが!!人外様に逆らうのか…!!!」
そう言って、レイラは魔導書を4冊ほど取り出し宙に浮かせる。レイラの足元には大きな魔法陣がひとつ展開されていて、そこから光が漏れだしていた。
「村長。この人形を調整しますので。許可を」
俺がそういえばめめさんははぁ、とため息をついたあと
「壊さない程度に」
そう、一言言う。許可は出た。こんな人形ごときに能力を使うまでもない。一瞬で蹴りをつける。
そんなよく通った声がその場を支配する。既に展開されていた魔法陣が消え、俺の手元から剣が消える。いつの間にか空間が変わっている。
先程までいたリビングとは程遠い。茶色の木材を中心で作られた厳格のある壁。まるで今から討論をするかのような台が対になるように置かれ、その真ん中には1段高い台、その数段上に最も豪華な台がその場を支配するかのような圧迫感を出していた。明かりはどこから灯っているのか分からないが、何故か明るかった。
「な、なによこれ、?」
レイラの困惑した声が聞こえる。いつの間にか真ん中の台の上にレイラは立っていた。
どこか、物々しさを感じるその空間はまるで──────
「これより『裁判』を始める」
──────裁判所のようだった。
俺たちはまるで舞台の上にいるかのようだった。周りには仮面で顔を隠した人なのかすら怪しいもの達が囁きあっている。
「静粛に。」
裁判長の一声でささやきあっていた声がピタリと止む。最も豪華な台の上に鎮座していたのはピンク色の髪にピンク色と水色のツートンカラーの瞳を持つ少女のような姿。その姿は菓子そっくりであったが、服装は法服を身にまとい、髪は下ろされ、ふわふわとカールされた髪型をしている。いつもとは似て、非なる服装をしていた。
「これより、被告人の『死者のへの冒涜』に関しての裁判を始める。」
そう彼女が告げれば裁判が始まったかのようにどこからか鐘がなる。───ほぼ同時に俺達に仮面が付けられ、人かも怪しい姿の人と、同じ姿になる。レイラだけが、仮面をつけさせて貰えず、彼女のみが素面であった。
「な、なんなのよ…!!これ!!仮面を外しなさいよ!!」
レイラは半パニック状態になっている。無理もないけれど。この世に使い魔として召喚され、魔力と記憶を埋められて間もない道具が裁判にかけられる。中々面白い。
「こうなったら…!!」
レイラがその掛け声とともに魔法陣を展開するが、バチンっという音ともにその魔法陣は破壊される。あっけなく。その魔法陣は空気に解けて見えなくなる。
「裁判所での攻撃行為は違反となります。まだ、法律を話していなかった私にも非がありますが次以降攻撃行為を行えば罪が加算されます。」
菓子さんの言葉にレイラは諦めたかのように魔法を展開するのを辞める。逆らってもいいことはない、と気づいたのだろう。
「それでは私の『裁判所』の『法律』をお教えしましょう。」
その瞬間、脳内に法律が刻まれる。いえもんに渡りかけたそれを俺が奪い取る。そして、代わりに見る。
見ていると、菓子は口頭でも説明してくれるらしく、話し始める。
「0、この裁判所の主は私である。私の言動はいかなる場合でも正義である
1、私が許可するまでこの空間が出る、壊す、暴行する、裁判の進行を止める、などを行った場合直ちに粛清する
2、被告人、裁判に関係のあるものの発言許可は私のみが指定できる。反論をする際は私の許可を得る。
3、仮面を外してはならない。プライバシー保護を目的としている。外した場合、裁判後の生死の責任は私が関与することは無い
4、真実のみを話す。嘘の場合は針千本飲ます。
5、罪は確実に裁かれる。
6、法律は私のみ増やすことが出来る」
そう、菓子さんがいい、そしてニコリと笑う。
「簡単でしょう?」
どうやら、茶子さんがいないだけで変わるのは妖精だけではないらしい
ここで切ります!皆様!お久しぶりです仲春です!やっとテスト期間が終わり、投稿が再開出来ました!再開してはすぐに浮上なし…そんな繰り返しでしたが、しばらくは大丈夫だと思います!
前回などは茶子さん中心のサブでノイズ、菓子をテーマにしました。今回は、少し菓子さんにスポットライトをあてたいと思います。おまたせしました。菓子さんの能力が少しお披露目出来ました!裁判所を展開し、自信の選んだもの達をその領域内に引き込むことが出来る。その領域内では菓子さん絶対の法律を展開できる、と言った感じです。が、ネタバレするとこれは能力の応用です。本当の能力を応用したに過ぎず。あ、ちなみに菓子さんは植物を操ることもできます。茶子さんの能力を継承したためですね。本人はふたつ持ちという珍しいタイプ、と認識してます。
170話達成しました!!ありがとうございます!てことで記念イラスト!↓↓↓
17番目…と言うべきかは怪しいですがダークグサリん&ぐさおさんですね!え?ぐさおさんの髪型?髪の色が薄い?服が違う?
…おだまり!こういう設定なんだよ!!詳しくは本編を見ていけば分かると思います!お楽しみということで〜
それでは!おつはる!