ずっと前の話…晶子……いや、与謝野が探偵社に入る少し前…
そう、与謝野が11の時にあったあの戦争…
あと島は私の島だった…のに、どっかの阿呆が私の島と知らず踏み入れそこで戦争を吹っ掛けた…
森先生側の基地で与謝野が荒れているのを異能でたまたま覗いていた…
私はそれに我慢ができず両者基地が崩れない程度に互いの兵士を戦意喪失させ戦争を止めた
戦争が終わり、与謝野は施設に放り込まれているのを風の噂で聞き施設を片っ端から調べあげ与謝野を見つけた時には既に心はボロボロで崩壊寸前だった
気になって姿を消して声を掛けると与謝野は黙って…少し間を開けたあと「私は……天使なんかじゃない……」とね
「死の天使」それは…彼女にとってはただの汚名だ
桜)…(こりゃダメだな…完全に「死にたい」って顔をしてやがるな)
桜)与謝野晶子、必ずお前を救い出す輩が現れる、それまで我慢しろ、必ず…「神の代わり」が保証しよう、これは契約だ
晶子)…なんで、神の代わりならなんであたしをこんなふうにしたんだい…
桜)教えてあげる、与謝野晶子……未来は神が決めたんじゃない、物事は自分で決めてその未来が…過去があるんだ
晶子)私が……
桜)あなたの優しさは……正しさは私がずっと見てきた……そして、私のそばに居るある人…あなたに髪飾りを渡した人はあなたそそばに居て私のそばにいてあなたを見ている
晶子)アタシはまだ……生きてていいのかい……?
桜)それを決めるのは私じゃないわ、あなたよ
晶子)……分かった……
桜)どんな事があっても私の言葉を忘れないで、貴方を見ているわ、私が…あなたの事を正しいと言って死んでも尚あなたのそばにいる人が見ているから
少しの会話をすると暗かった顔は少しだけ…ほんの少しだけ邪気が剥がれたのか顔色が良くなっていた
私が直接助けようかと思ったが…まだこの時の私は探偵社に入って居らず引き取ってもあまりいい環境で育てられなかった為……探偵社に託した
乱歩)桜、この子……
与謝野晶子を助ける直前に私は探偵社に入った……そして、私と社長、乱歩だけで与謝野晶子を助けに来た
社長からは「乱歩を頼む」と言われたため私は乱歩と与謝野晶子の護衛に着いた……
桜)……与謝野晶子
晶子)!!その声…
桜)ね?
車椅子に乗っていた与謝野は私を抱き締め「神様…」と呟いた
桜)乱歩、走って行くよ子供一人抱えたって走れるよ
乱歩)わ、分かった
泣きじゃくる晶子を優しく抱き締めながら「頑張った、早く助けに来れなくてごめん…」と謝るとただただ強く抱き締めて「怖かったぁ……」と安堵の声が何回も聞こえた
桜)晶子、貴方はもう許されるべきよ、殺すために生かすんじゃない、あなたの優しさで人を守るの、殺す為じゃない……大切な人を…探偵社の人たちを守りたいって気持ちでね
晶子)うわぁぁぁぁん
桜)うんうん、いい子…もう大丈夫、私の傍に……探偵社にいればもう怖くないよ
乱歩)桜……
桜)あーもう!乱歩のバカ!遅いわ!
乱歩)だって運動してないんだもん!
桜)阿呆!
乱歩)はぁ!?阿呆じゃないし!あ、莫迦でもないからね?
桜)どっこいどっこいだわ!
晶子)……あはは笑
2人)!!(良かった…こいつが居て)
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続き待ってます!頑張ってください!