『はぁっはぁっ』
『🍭、もう、ちょっとです』
『ま、まだなの?ハァなんでこんなに走るの?!』
『知り合いの探偵に頼んで……👠の居場所、を調べてもらい、ました、ハァ』
『🎲ー!!🎲ー!!え?どこ?!』
『とっくにリタイアして座ってます』
『馬鹿なの?!』
『正真正銘のバカです。』
こんなにあの女に会うために走ってるって言うのに🎲は勝手に休憩しているらしい……
『🎲!?ボクにどれだけの借金あるか覚えてる?!』
『ゲッ、今行くー!!』
借金を返せと言うとこの通り手のひらがくるっくるだ。これだからからかえたり使いやすい🎲は面白くて好きだ。
『ゼェ、ハァ』
『やっと来たー!おっそい!!』
『で?📚!👠の場所は分かんのか?』
『ま、まぁ恐らくのところですが……』
例の探偵からの情報だろう。何回かその人に依頼をしているようで役に立っているらしい。俺を調べてもらう時もその探偵を使ったらしいが写真を撮る時はバレバレだったな。
〜移動〜
『本当にここなの?』
『ここのはずです……ハァハァ』
『まだ息切れしてんのかよ』
『まだ20代なのですがねぇ、しっかり運動不足です』
雑談混じりの会話をし👠がよく来るというカフェを眺める。いつ来るのかを待っていると、
『🍭……?』
『……👠おネーサン久しぶり』
先に話しかけてくれたようだ。
『な、何故ここにっ』
『🍭は耳を塞いでいて』
そう📚に指示された仕方なく塞ぐ動作をする。
『──────!』
『──────?────!!』
俺の手の上から🎲の手を重ねられ本当に何も聞こえない、前を見る限り何かを言い争っている。
『もう大丈夫ですよ、🍭』
『やっと開放された!』
『では説明してくれますよね?』
『ああ……』
カランコロン
店員さんにはお菓子を頼んだ。📚と👠はコーヒー🎲はジュースを頼んだ。
『彼女はどこですか?』
『正確には分からないが、仄仄が1度連れて行ったのは取り返した。』
『……は?』
つい声に出てしまった。仄仄が1度連れて行ったなんて嫌な予感しかない、そして何が目的で連れて行ったのかで混乱してしまった。
『あぁ!🍭ほら菓子がきたぞ!』
『……う、うん』
パクパク
『甘っ』
甘さでゆっくりと怒りを消化していく、甘すぎるかもしれない。
『そして♍️様が連れて行った。多分地下室だろう。何故そこまでアイツにこだわるのかは知らないが諦めた方が正直いいとは思うぞ』
『お前にそんなこと言われる義理はない!』
『🍭一旦落ち着いて!』
落ち着けない、落ち着いていられない!あの子は諦めきれない、絶対見つける……!
『ふんっ、まぁせいぜい頑張るんだな』
『と、とりあえず情報をありがとうございます』
〜移動中〜
『なんかムカつく!!』
『まぁまぁ、それで🎲?♍️の場所は?』
『今連絡とってる』
トントントン
🎲の指の動きが速いということはそれだけ急いでいて本気なのだろう。
この情報であの子に会えたら……そんな早すぎる考えが頭でいっぱいになる。
どんなことを伝えればいいのだろう?思い出せるだろうか?
(あの子のことでこんなに頭と胸がいっぱいになる)
早く会いたいな
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!